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オオイヌノフグリって,とってもかわいい花で私は大好きです。」 |
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そうだね。ぼくもオオイヌノフグリについては知っていたけど,あんなによく見たのは初めてだったね。青いお花の花びらにもっと青いすじが飛行機雲みたいにあざやかにきれいだったね。」 |
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ほほー。なるほど,よく見ているね。感心,感心だね。青いすじを飛行機雲にたとえるなんて,さすがだね,オー君。」 |
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いやー。それほどでもないですね。ところで,この前,オオイヌノフグリを観察している時に,だれかがが『フグリというのは,キンタマのことだ』と言っていたけど,本当なの。」 |
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そのとおりだよ。オオイヌノフグリというのは,イヌのキンタマという意味だよ。だれがつけた名前だろうね。」 |
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まー。お下品ですね。私,はずかしいわ。でも,あんなにきれいなお花なのに,名前がどうも……ですね。」 |
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名前なんて,どうせだれかがつけたものさ。あんまり気にすることないよ。それよりも,花を見て,その特徴を自分なりにつかんで,自分で名前を考えてつけてしまうのもおもしろいと思うよ。」 |
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なーるほど。そのとおりだ。例えば,オオイヌノフグリじゃなくて,『青すじ飛行機雲花』とか,かな。」 |
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うん。なるほど。うまい。うまい。そのとおりだね。」 |
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こんなのどうかしら。コバルトブルースモールフラワーなんて,どうかしら。」 |
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うん。なるほど。これもまたうまい名前だね。感心感心だね。もっと,もっと,いろいろな名前を考えて楽しんじゃおう。そのためにも,何度も何度も,オオイヌノフグリを観察してごらん。さてと,モンタ博士は,何という名前をつけようかな。」 |
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