花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ


 オオイヌノフグリのひみつ@
この前さ,校庭で遊んだ後に,みんなでロゼット状態の草を見たよね。」
そうね。いっぱいいろいろなロゼットがあったわ。それまでは,ちっとも気がつかなったけど,よく見ると,いろいろな形のものがあるのね。」
本当だね。ロゼットというのは,どれもこれもみんな地面にピタッとはりついる感じだね。」
そのとおりだ。ロゼットのことは,この前,お話ししたけど,そこで大切なことは,お話を聞いただけではダメなんだということだよ。実際に自分の目で確かめることが大切なんだよ。自分の目で見たことはうそつけないもんね。実際に自分の目で見て,手でさわって,においをかいでみることがとっても大切なことなんだよ。」

オオイヌノフグリ
五感を使って観察するということですね。」
そうだよ。自分の体を実験や観察の機械・マシーンにすればいいのさ。」
なーるほど。よく分かりました。これからも目や手や鼻などを使っていろいろと観察することにしますね。ところで,この前,ロゼットの観察を終えた後に,オオイヌノフグリをみんなで探したね。初めはどこにあるのかなと思ったけど,あちこちにあったね。」
オオイヌノフグリって,とってもかわいい花で私は大好きです。」
モンタ博士も大大大好きだよ。」
そうだね。ぼくもオオイヌノフグリについては知っていたけど,あんなによく見たのは初めてだったね。青いお花の花びらにもっと青いすじが飛行機雲みたいにあざやかにきれいだったね。」
ほほー。なるほど,よく見ているね。感心,感心だね。青いすじを飛行機雲にたとえるなんて,さすがだね,オー君。」
いやー。それほどでもないですね。ところで,この前,オオイヌノフグリを観察している時に,だれかがが『フグリというのは,キンタマのことだ』と言っていたけど,本当なの。」
そのとおりだよ。オオイヌノフグリというのは,イヌのキンタマという意味だよ。だれがつけた名前だろうね。」
まー。お下品ですね。私,はずかしいわ。でも,あんなにきれいなお花なのに,名前がどうも……ですね。」
名前なんて,どうせだれかがつけたものさ。あんまり気にすることないよ。それよりも,花を見て,その特徴を自分なりにつかんで,自分で名前を考えてつけてしまうのもおもしろいと思うよ。」
なーるほど。そのとおりだ。例えば,オオイヌノフグリじゃなくて,『青すじ飛行機雲花』とか,かな。」
うん。なるほど。うまい。うまい。そのとおりだね。」
こんなのどうかしら。コバルトブルースモールフラワーなんて,どうかしら。」
うん。なるほど。これもまたうまい名前だね。感心感心だね。もっと,もっと,いろいろな名前を考えて楽しんじゃおう。そのためにも,何度も何度も,オオイヌノフグリを観察してごらん。さてと,モンタ博士は,何という名前をつけようかな。」


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