花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ


 花ちゃん・オーくんの自由研究発表会@(夏の夜空の大三角形)
   今日は,花ちゃん・オー君の自由研究発表会です。モンタ博士が見ていてくれるとあって,二人ともちょっときんちょう気味ですが,すばらしい自由研究発表会をやってくれることでしょう。みなさんもどうか拍手(はくしゅ)と大声援(だいせいえん)をお願いします。
うっふん。えっへん。まず星とは,二つの種類がありまして……。」
一つ目はウメボシ,二つ目にふつうの星なんて言わないでよ。オー君。」
ひどいな。そりゃないだろう。夜になると光って見える星には,恒星(こうせい)と惑星(わくせい)の二つがあるんでございます。恒星とは,自分で燃えて光を出している星なんだ。つまり,おりひめ星(べガ)やひこ星(アルタイル)などですね。」
私にも言わせて,惑星というのは,恒星の光があたって明るくかがやく星なのよね。例えば,金星・木星・土星などのことです。」
なるほどね,それじゃ,恒星と惑星の見分け方を知っているかな。恒星というのはね,チカチカと星がまばたいて見えるんだ。惑星は,まばたきをしないんだよね。」
なるほど,さすがはモンタ博士だな。それから,それから。」
いいんだよ。二人で調べたことをもっと教えてほしいね。」
あのね,七夕の星のおりひめ星(べガ)やひこ星(アルタイル)は,両方とも1等星なので,すごく明るく光っているからすぐに分かるわ。」
どっちの方角を見ればいいの。真上,それとも東・西・南・北のどこなの?」
えーっと,東でよかったんだよね。花ちゃん。」
そう。東に見える星でよく光っているのがべガよ。明るくて目立つでしょ。一番上に見えるのがべガでーす。それから天の川をはさんでアルタイルがあるんです。」
なるほど,なるほど。アルタイルね。天の川は見られるのかな。」
天の川はそうとう暗い所に行かないと,なかなか見られないんだ。天の川は星の集まりで白くボーっと見えるだけなので,ミルキィウエイともいうんだ。」
ミルクのことは乳ともいうでしょう。ウエイというのは道のことなの。」
なるほど,なるほど。そういうことなんですね。」
モンタ博士,それからね,こんなことも勉強したの。べガとアルタイルの間にある星で,ハクチョウ座というのがあるの。1等星のデネブという星が有名なの。」
ふむふむ。それで,それで。」
べガとアルタイルとデネブをむすぶと三角形になるので,これを夏の大三角形というのであります。平山小学校のみんなも下の絵を参考にして,外に出てべガとアルタイルとデネブ,それから夏の大三角形を確認してね。」
まだまだ自由研究の発表があるんだよね。花ちゃん。」
それは楽しみだね。期待しているよ。」
私は,星という名がつくものがほかに何かないかなと思って調べたの。そしたら,流れ星とすい星があったので調べてみたわ。」
ぼく,流れ星を一度も見たことがないんだ。どうやれば見られるの。」
その前に,流れ星のもとは何だか知ってる。」
いいや。ぼく,分からん。」
流れ星とはね,星ではなくて宇宙にただよう小さな小さな石や砂つぶがもとなのよ。その石などが地球にひっぱられて飛びこんでくる時に,地球をつつんでいる空気(大気ともいう)とのまさつでもえて光って見えるのよ。」
流れ星を見つけて願いごとを3回いうと,願いがかなうというのは本当なのかな。」
さあ,どうかしら。でも,おもしろそうだから,やってみようか。」
でも,どうやって流れ星を見つければいいのかな。」
たくさんの流れ星が見える時に見れば,必ず見られるわ。」
だからさ,それはいつなのか,ということが知りたいんだ。」
とっても有名なのは,8月12日と13日ころのペルセウス座流星群といって,1時間に数十個見られるということよ。」
よっしゃ! ぼく必ず見るぞ。」
夏の夜にのんびりと星を見るのはとてもいいね。ねっころがって見ると,首もいたくならなくていいよ。ところで,二つ目の自由研究はすい星についてだったね。どうぞ,がんばってね。」
すい星とは,ガスでできていて,尾をひくようにして動く星のことなの。むかしから,そのすがたがほうきににているので,ほうき星ともいうのよ。」
たしか,ハレーすい星とか聞いたことがあるな。」
そうよ。ハレーすい星は何年か前によーく見られたそうよ。肉眼(にくがん)でもバッチリだったそうよ。」
そうがんきょうで見たら,もっとよく見ることができたよ。一つもっていると,バードウオッチングにも使えて便利だし,ほしいアイテムの一つだね。」
なるほど。ところで,花ちゃんの自由研究はけっこうよかったね。」
ところで,二人なら知っていると思うけど,7月7日の七夕というのは,古い暦(こよみ)でね,今の暦にすると8月の下旬くらいなんだ。だから,銀河が真上に見えるのは夏休みの終わりころなんだね。まあ,今からしっかりと星空のことを勉強しておくと,夏休みの楽しみがまたふえていいね。」
七夕恋物語・・・・・・
 天の川が空高くのぼり,牽牛星と織女がデートするのが七夕であるが,ここで注意しておきたいことは,7月7日とは旧暦の話であり,新暦の現在では8月の下旬に当たるのである。俳句では七夕とは秋の季題である。
 この二つの恋星が天頂に輝き,天の川には白鳥が泳ぐ夏の夜空。万葉の昔より,人は星に願いを託し,思いを馳せてのであろう。ここで,二つの星の恋物語を科学文明の発達した現代からちょいと考察してみよう。別にいにしえ人の夢をぶち壊すわけではないが……。
 「七夕のちぎり」と言えば,生涯変わらぬ男女の固い約束をさすのであるが,近いようで案外と遠く,二つの恋星の距離は15光年である。1光年とは光が1年間に進む距離で,kmに直すと,なんと,9500000000000kmである。光の速さは電波の速さと同じだから,もし織姫星が15才の時に,無線電話で「天の川のほとりで待ってます」とささやいても,その声が牽牛星に届くまでには15年かかってしまうのである。15才の乙女が恋をささやいても,彼氏はもうその時には30才のおじさんになっているということである。また,牽牛星が「きっとだぜ!」と言ったとして,返事が届くころに,15才の乙女は45才のおばさんになっているということである。織姫星が「まあ,ほんと,うれしい」と言った声が牽牛星に届くころは,初老のおじさんというわけである。なんとも,この調子で行ったら,果たして,二人の恋のゆくえは…いかに???


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