NO.270

生命力のあるチョウのお話

「えー! 何これ? 何の写真?」
「よーく見てごらん。窓(まど)わくの木を!」
「よく見ても、分かんないよ。教えて。」
「これはね、アカタテハというチョウが寒い冬をじっとたえて春を待っているすがたなんだよ。」
「へえー。はじめて見たあー。こんなところで冬ごししてるんだ。」
「これはね、なかなか見られないすがたなんだよ。このへんの地域(ちいき)だと、10種類(しゅるい)ほどのチョウが秋に羽化(うかーチョウになること)した後、何か月もえさを取らずにじーっとしているんだよ。」
「ふーん、そうなんだ。それで、どこにいるの。」
「いい質問(しつもん)をしてくれるね。チョウたちはね、おうちの軒下(のきした)や木の葉の間、石の間などで冬をこしているんだよ。」
「ふーん、すごーい。しんぼう強いんだね。」
「だろ。だろ。そうだろう。みんな小さな体で、何も食べずに何か月もすごすなんて、すごいだろう。」
「そうね。ものすごい生命力(せいめいりょく)ね。」
「その10種類の中でも、ヒオドシチョウというチョウはおどろきなんだ。ものすごいんだ。」
「ものすごい?ってどういうこと。」
「ヒオドシチョウというチョウは、5月の下旬(げじゅん)に羽化したのが、夏・秋・冬とすごして、春先までずうっと生きているんだよ。」
「へえー、ものすごく長生きなんだね。」
「そうなんだ。それで、4月ごろにたまごを産むんだよ。」
「ということは、1年近くも生きているということなの?」
「そうなんだ。すごいだろう。」
「そんな長生きのチョウもいるなんて、ほんとうにおどろきね。」
「そうなんだ。モンシロチョウのように羽化してから2週間くらいで死んでしまうチョウもいるしね。」
「ふーん。チョウといっても、種類によっていろいろな生き方があるんだね。」

チョウの冬ごし

 成虫で越冬するチョウがいる一方で、卵や幼虫、さなぎなど、種類によってさまざまな状態で越冬が行われます。よく春先のニュースで「モンシロチョウが飛んでいました。」のモンシロチョウは、さなぎで冬越し、羽化して出てくるチョウで、新入学の1年生を連想してしまい、その姿はまばゆく、ついほほ笑んでしまいます。

10種類のチョウとは・・・・・・何か月もえさを食べないでじっとしているチョウ

 キチョウ  ルリタテハ  ヒメアカタテハ   ムラサキシジミ  ヒオドシチョウ  クロコノマチョウ  テングチョウ  アカタテハ  ウラギンシジミ  キタテハ


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