NO.267

ハチのひみつの世界17 「ミツバチ(1)」

「あ! ミツバチですね。」
「いろいろなお話をしていただいたモンタ博士の『ハチのひみつシリーズ』もいよいよミツバチでおしまいということですね。」
「そうだよ。ところで、みんなは『ミツバチ』というとどんなことを思い出す?」
「みなしごハッチ!」
「みつばちマーヤの冒険(ぼうけん)」
「それから、『クマのプーさんのハニーハント』などなどでーす。」
「それから、何と言っても、あまくておいしい『ハチミツ』でーす。」
「あ! 下の写真はレンゲソウですね。レンゲのはちみつっておいしいよね。」
「ミツバチはいろいろなお花の蜜(みつ)を集めに来るんですね。」
「でもね、ミツバチは決まった一種類(しゅるい)だけの花に来るのを知っていたかな。」
「へえー、そうなんだ。おいら知らなかったな。どうしていろいろな花から蜜を集めないのかな。」
「それはね、蜜のありかを知りつくした花のほうが、より多くたくさんの蜜を集められるからなんだ。」
「そうなんですか。ところで、花の蜜って、そんなにたくさんはありませんよね。ミツバチはどうやって、どのくらいの蜜を集めるのですか。」
「ある研究記録(きろく)によると、一つの花で0.2mgの蜜をとり、250こほどの花から50mgくらいの蜜を集めるそうなんだ。」
「へえー。でも、ミツバチはどのくらいの体重なんですか。」
「約80mgくらいなんだ。」
「え! ということは、自分の体重の半分以上の重さのハチミツを集めるのですか。それはとてもたいへんなことですね。たいへんなお仕事ですね。」
「そうなんだよ。これもある研究記録からなんだけど、30分くらいで1回の蜜を集め、それを一日に10数回も行うそうなんだ。」
「たいへんなんですね。それに、花のある場所などもわすれないんでしょ。」
「これも研究記録にあるけど、ミツバチにはすぐれた学習能力や記憶力(きおくりょく)がそなわっているらしいのさ。同じ種類の花だけを選んで、効率(こうりつ)よく花の蜜や花粉(かふん)を集めたり、蜜の出る時刻(じこく)まで記憶しているらしいんだ。」
「すごいんですね。小さなハチが大きな仕事をするんですね。」
「あの−。モンタ博士、ミツバチが花の蜜や花粉を集めたりって言ったでしょ。花粉も集めるんですか。ミツバチが集めるのは、蜜だけではないのですか。」
「そうなんだ。花粉はね、ミツバチの幼虫(ようちゅう)たちにとって、とても大切な食べ物でもあるんだね。」
「モンタ博士、ミツバチたちは、どうやって、花粉を集めるのですか。」
「花粉を専門(せんもん)に集めるミツバチは、花のおしべでできた花粉を大あごと前足でかき落とし、口からはいた蜜で少しねばりけをつけるんだ。」
「ミツバチの体が、羽毛のように枝(えだ)分かれした毛がふさふさと生えているのは、花粉がくっつきやすくするためなんですね。」
「そのとおりだね。そして、集めた花粉を後ろ足につけるのさ。その後ろ足の部分を花粉バスケットといい、まとめたものを花粉だんごというんだよ。写真からその花粉だんごのようすがよく分かるね。」
「どのくらいの花粉を集めるのですか。」
「花から花へと回っているうちに、だんだん大きくなってね、1回の花粉集めには30こくらいの花を回るそうなんだ。そして、両方の足の花粉バスケットに10〜25mgの花粉だんごを集めるのさ。」
「片方(かたほう)の足に20mgとして、両方だから40mgだ。自分の体重が80mgとすると、やっぱり半分くらいの重さを持つということですね。」
「あんなに小さなミツバチなのに、ほんとうによくがんばりますね。ほんとうによくはたらきますね。」

蜜はどこにためるのか?

 ミツバチは、花の蜜を蜜胃というところに蓄えます。蜜がたまると、蜜胃はおなかいっぱいにふくれます。蜜胃と腸の間には肉質の弁のようなものがあり、蜜がたまると自然に閉じるようになっているそうです。なお、働きバチはおなかがすいても花の蜜をえさにすることはできないそうです。

花粉はどうやって集めるのか?

 ミツバチの後ろ足の裏側は、毛が生えたブラシのようになっていて、このブラシで体のあちこちについた花粉をすきとります。すきとった花粉は、両方の足でこすりあわせて花粉バスケットにおしこめます。くぼんだ花粉バスケットの中につめこまれ、だんだんと大きくなっていきます。


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