NO.259

ハチのひみつの世界9 「オオフタオビドロバチ」

「トックリバチって、いろいろな種類(しゅるい)がいるんですね。」
「みんな、巣(す)がどろのつぼでできているのね。」
「ところがどっこい、そうでもないんだ。下の絵は、はオオフタオビドロバチだけど、こいつがちょっと変(か)わっているんだな。」
「どのように変わっているんですか。」
「このハチは、どろのつぼは作らないけど、竹筒(たけづつ)の中にどろのしきりを作るんだ。」
「どこにそんな竹筒があるの。」
「農家ののきしたや、田んぼの近くでたくさん竹をつんでたばねてあるところを見たことあるかな。そういうところに巣を作るんだ。」
「もう少し分かるようにズームインしてみるとね・・・・・・。」
「何かつまっているようですね。」
「ひょっとして、中にオオフタオビドロバチがいるのですか。」
「では、今から竹筒の中を見ることにしよう。」
「どうやって見るのですか。」
「エイ! ヤー!とかけ声かけて、竹をわってみるね。」
「あ! かわいい幼虫(ようちゅう)がいるわ。」
「たくさんいるね。モンタ博士。」
「そうだね。幼虫もいるけど、他にも何かあるね、分かるかな。」
「ちょっと丸っぽいお皿のようなものもありますね。」
「あ! 分かった。この丸っぽいものは、ドロ、つまり、土でできているんだ。ミカドトックリバチと同じように土を運んで、それでドロのしきりを作っているんですね。」
「でも、どうやって作るの。ハチが竹筒の中にもぐりこむの。」
「それでは、今からお話ししてあげようね。下の絵をよく見てごらん。」
「まず、Aの絵のように、オオフタオビドロバチは、竹筒の奥(おく)の方からたまごを産むんだね。」
「その後は・・・・・・。」
「次にBの絵のように、ドロでしきりを作って、一つの巣のできあがりというわけさ。一つの巣には、5〜10ぴきぐらいのガの幼虫が入っているんだ。」
「その後は・・・・・・。」
「そして、Cの絵のように、竹の一つの節(ふし)に3〜7こくらいの巣を作るんだ。こういう竹に巣を作るハチを竹筒バチというんだよ。」

用意周到なハチのお母さんのツイッター

 ハーイ、よい子の皆さん。そして、よいお父さん・よいお母さん、こんにちは。私はオオフタオビドロバチのお母さんバチです。上のCの絵をよく見てください。何か気がつくことはありませんか。私はハチの子どもたちのためにいろいろと工夫したり、苦労しているの。用意周到なお母さんと言われるけど、どうしてだか分かりますか。絵をよく見るとその訳が分かるわよ。気がつきましたか。分からない人もいるから、つぶやきながら、教えてあげるわね。まず、竹の入り口をよく見て。2重のしきりになっているのが分かる。これはね、敵が入ってこないためなの。それから、一つ目の巣は空っぽにしてあるでしょ。これはね、他の虫たちが中をのぞいて、「あ! この穴には獲物が何もないなあ。」と思わせるためなのよ。それから、春になって成虫が生まれてくるのは、入り口に近い順番に生まれてくるの。そういう「しつけ」もきちんとやっているのよ。どう、私を見直したでしょ。


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