NO.258

ハチのひみつの世界8 「トックリバチの仲間」

「あれ? この真ん中の丸いものは何だろう。」
「どろのかたまりのようですね。」
「この丸いものは、二人ともはじめて見るかもしれないね。これはハチの巣(す)なんだ。トックリバチというハチの巣なんだよ。」
「え! これがハチの巣? こりゃあ! ビックリバチだ。」
「トックリバチのトックリとは、お酒などを入れるつぼのような入れ物のことですね。そのトックリによくにているので、トックリバチというんですね。つまり、そっくりバチといってもいいかもしれませんね。」
「そうだね。それでは、今日はトックリバチについてお話をしようね。」
「今までのハチは、土の中に巣を作っていたけど・・・・・・。」
「写真や絵をよく見てごらん。このトックリバチは、自分で土をかじって集め、巣を作る場所まで土を運び、木や草の枝(えだ)に何度もぬりつけていくんだね。」
「前足ではさんで運ぶんですね。」
「何度も何度も運んでは、前足とあごでうすく引きのばしながら、とっくりの形にしていくんですね。まるで、左官屋(さかんや)さんのようですね。」
「絵はもっともりっぱなエリのつぼを作るミカドトックリバチだね。」
「トックリバチはどのくらい往復(おうふく)するのかな。どのくらいの時間で作るの。」
「ある人が調べた結果では、20回くらい往復したらしいよ。それに、時間は1時間くらいかかったそうだ。」
「とっくりができあがってから、どうするんですか。」
「絵をよく見てごらん。おしりを入れているのが分かるかな。さて、ハチは何をしているのだろうね。」
「ひょっとして、たまごを産んでいるのですか。」
「では、中をのぞいて見ることにしよう。」
「白くて細長いものが、細い糸のようなもので上からぶらさがっているわ。」
「やっぱりこれは、たまごのようですね。」
「たまごを産みつけた後は・・・・・・。」
「次の絵を見てごらん。ハチが何かを入れようとしているね。」
「分かった。これは、ガの幼虫(ようちゅう)ですね。たまごからかえったトックリバチの幼虫が食べるために入れているんですね。」
「ここで、復習(ふくしゅう)をするよ。このガの幼虫は生きているんだっけ?」
「生きてはいるけど、あまり動けないようになっています。」
「それは、トックリバチの母親が毒針(どくばり)で麻酔(ますい)をかけたからでしょ。」
「二人ともよくおぼえていたね。では、この後どうなるのだろう。絵を見てごらん。」
「ずいぶんと大きくなったということは、ガの幼虫を食べつくしたということですか。」
「4・5日で食べつくしてしまうそうだよ。」
「そして、その後は、まゆを作るのですね。」
「まゆを作った後は、どうなるのだろうね。」
「まゆの後に、さなぎとなって、春が来るのを待っているということですね。」
「そうだね。では、いろいろなトックリバチを紹介(しょうかい)するとしよう。」

 


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