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ハネフクベ−世界最大の翼を持つ種子

「カエデ・マツ・モミ、それからアオギリなどは、種(たね)に翼(つばさ)とおもりがついていて、『クルクル』と飛んでいくんだったよね。」
「それから、『スーイ・スーイ』と飛んでいくものもあったわね。」
「そうだね。『ハネフクベ』というんだよね。」
「とってもあったかい熱帯(ねったい)のニューギニアやインドネシア、フィリピンなどにあるらしいね。」
「ウリ科の植物で、世界最大の翼を持つ種子(しゅし)で、100m以上も、『スーイ・スーイ』と飛ぶそうだ。」
「このハネフクベは、またの名前を、ヒョウタンカズラとか、アルソミトラというんだ。その昔、ドイツのエトリッヒと友人のウエルズは、このハネフクベの種子を手に入れ、その飛ぶすがたを研究し、グライダーを開発したとも言われているんだ。そして、飛行機のヒントにもなったのさ。」
「へえー、初耳(はつみみ)ですね。」
「このハネフクベは、東京では、目黒の教育自然園に行けば、実物が見られるよ(下の写真−1つの実の中に400こほどの種子が入っている)。それに、大阪(おおさか)の自然史博物館(しぜんしはくぶつかん)にもあるらしい。インドネシアに行くと、おみやげとして、1つ100円くらいで売っているらしいよ。モンタ博士のものは、あるお友達からもらったもので、モンタ博士の宝物(たからもの)さ。」
「本物って、ずいぶんとうすい感じですね。」
「よくできているだろう。自然は偉大(いだい)な芸術家(げいじゅつか)さ。」
「自然は偉大な芸術家・・・・・・。なーるほど、分かるような気がしますね。」
「自然もすごいけど、もっとすごいのは、このハネフクベの飛ぶようすから、グライダーを考えた人間ですね。人類の英知(えいち)はすばらしいですね。」
「そうだね。あのカワセミのくちばしのようすから、新幹線(しんかんせん)の先頭の形を考えたそうだよ。」
「水に入るときの抵抗(ていこう)が少ないということですね。」
「そうだよ。あのフクロウの毛の先のようすから、電車のパンタグラフの音を消すことを考えたそうだよ。」
「毛の先が細かいことで、風の音を弱くするということですね。」
「でもね、おどろいているばかりじゃつまらないから、なんとか、これと同じようなものが作れないかと、いろいろ考えてみようよ。」
「そうか! 下の型(かたち)に合わせてハサミで切って、おもりをつければいいんだ。」
「いろいろな紙でやったり、拡大(かくだい)縮小(しゅくしょう)したり、おもりの大きさを変えたりしたら、おもしろいですね。」

 


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