NO.235

カマキリの卵のうを観察してみよう

「やあやあ! みなさん。こんにちは!」
「あ! モンタ博士だ。」
「おひさしぶりですね。ちょいとしばらく冬眠(とうみん)させてもらいました。」
「ほんとうに冬眠していたんですか。まるでクマさんのようですね。」
「あれあれ? モンタ博士! 手に何を持っているのですか。」
「ジャーン! よく聞いてくれたね。いいものを見せてあげるよ。これはね、カマキリのたまごだよ。むずかしい言葉で卵のう(らんのう)と言うんだよ。」
「いつとったのですか。モンタ博士」
「冬休みだよ。冬になり木は葉っぱを落とすだろう。そうするとよく目につくんだよ。オオカマキリを30こ、ハラビロカマキリを5こ、コカマキリも少しとったよ。」
「カマキリと言っても、いろいろな種類があるんですね。」
「種類によって、卵のうの形や大きさもちがうんですね。モンタ博士。」
「そのとおりだね。下の写真を見てごらん。左からオオカマキリ・ハラビロカマキリ・コカマキリだよ。」
「モンタ博士が手に持っているのは、何ですか。」
「これはね、プラスチックのビンなんだ。ペットボトルでも、ジャムのあきビンでもいいんだよ。」
「中にカマキリの卵のうが入っていますが、どうするんですか。」
「これから、楽しい実験(じっけん)・観察(かんさつ)の始まりなんだ。」
「このビンの中で、カマキリの赤ちゃんを誕生(たんじょう)させるというわけですね。」
「そのとおりだよ。ふつうでは、5月ごろに赤ちゃんが産(う)まれてくるけど、ちょっとあたたかいところにおいておくと、どうなるかなと思ってね。」
「疑問(ぎもん)に思ったりしたことは、すぐに実験してみることが大切ですね。」
「そのとおりだよ。おもしろそうな実験だろう。」
「ところで、モンタ博士、実験のときに気をつけることや注意することはないのですか。」
「ぜったいにフタをわすれてはいけないよ。これにはモンタ博士の失敗体験談(しっぱいたいけんだん)があるんだよ。」
「失敗体験談? 何ですか、それは・・・・・・。」
「モンタ博士が子どものころ、カマキリの卵のうを見つけて大よろこびして、つくえの引き出しに入れておいたのさ。そして、そのままわすれてしまってね。ある時、たくさんの小さなカマキリがうようよと引き出しから出てきたんだ。」
「そんなことがあったんですか。きちんとフタをすることが大切ですね。」
「いつ赤ちゃんが出てくるか楽しみですね。」

 


戻る    【てくてく自然散歩シリーズ】 トップへ戻る
copyrights