NO.224

スズメの歩き方、カラスの歩き方

「モンタ博士、もうすぐバードウオッチングによい季節ですね。」
「え! どうしてなの、花ちゃん。」
「秋の紅葉(こうよう)が終わると、木は葉っぱを落とすでしょ。そうすると、木の枝(えだ)に止まっている鳥がよく見えるからなのよ。」
「そうか、そうなのか。それじゃ、今からバードウオッチングに行こう。」
「そうしよう。まず、スズメからよく見ようね。」
「え! スズメ? おいら、スズメはよく知っているよ。」
「そうかな・・・・・・。スズメといって、ばかにしてはいけないよ。それじゃ、オー君に聞くけど、スズメの歩き方はどんなかな?」
「歩き方? そう言えば、あまり見ていないな。」
「モンタ博士、今日のポイントは、鳥の歩き方ということですね。」
「そのとおり。歩き方も大切なポイントだね。あれ、オー君がいない。」
オー君は、スズメをさがしに校庭にすっとんで行ったとさ・・・・・・。
スズメ
「花ちゃん、大発見だ。スズメは両足いっしょにはねていたよ。」
「そういうのをホッピングというのよ。この本に書いてあるわ。」
「何それ。おいらにも見せてくれ。『鳥の図鑑(ずかん)』 か。おいらも買おう。」
「そうだね。本はいっぱい買うんだよ。ゲームのソフトなんかより、ずっと安いし、ためになる。一冊(さつ)買っておけば、いつでも見られるもんね。」
「ホッピングとはちがって、人間の歩き方と同じように左右の足をたがいちがいに出して歩く鳥もいると書いてあるわ。ウオ―キングというそうよ。」
スズメ
「どんな鳥がどんな歩き方をするか、花ちゃん、いっしょに見に行こう。」
「ついでにカラスがどんな歩き方をするか見てくるといいよ。気をつけてね」
しばらくすると、二人はブーブーとけんかしながら帰ってきたそうな・・・。
「カラスは、ぜったいにホッピングしていた。」
「カラスは、ぜったいにウオーキングしていた。」
「おいおい、けんかはダメだよ。仲(なか)良くしよう。カラスの歩き方はね、じつはね、ホッピングもウオーキングもどっちもするんだよ。」
「ほんと。そうか。それじゃ、二人とも正解(せいかい)ということですね。」
「それじゃ、花ちゃん、仲直りしよう。さっきはごめんね。」
「わたしもごめんね。これで、スズメやカラスの歩き方は分かったわ。」
「おっと、ちょっと待った。あのね。鳥の歩き方や名前をおぼえた。また、虫や植物の名前が分かった。それはそれでいいことだけどね、それだけではね・・・・・・。それがどういう意味があるかを深く考えることがもっと大切なことなんだよ。それが科学するということさ。歩くことが多い鳥はウオーキングが得意(とくい)で、木の上によくいる鳥などは、ホッピングが得意とはいえないかな。そうやっていろいろ観察(かんさつ)したことをもとに、いろいろと考えることは、楽しいことだ。鳥の動きについてのお話もしようと思ったけど、また今度にしようね。」

 


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