NO.207

モズってどんな鳥?

「あれあれ? オー君。これは、ひょっとしてモズかな。」
「そうだね。たぶんモズでいいんじゃないかな。どうですか、モンタ博士。」
「ピンポーン。モズでまちがいないようだね。このモズもあちこちで見られる鳥だね。」
「わたしたちの住んでいる町にも、いろいろな鳥がいるんですね。」
「そうだね。とくに川ぞいを歩くと、いろいろな鳥に出会えるよ。ところで、二人ともモズについて知っていることを言ってごらん。」
「まず、フィールドマークについては、目の横にすじのような横線があることだね。写真では少し分かりにくけどね。」
「この線のことを過眼線(かがんせん)というんでしょ。」
「それから、するどいくちばしももっているね。」
「そのくちばしで、バッタやカエルなどをつかまえて、肉をひきちぎるんでしょ。」
「くちばしの先が少し曲がっているんだ。これは、ワシやタカなどにもにているね。また、モズは小さな鳥などをおそうときもあるそうなんだ。」
「それから、尾(お)をくるくる回すことも特徴(とくちょう)ですね。」
「セキレイの仲間は、たてに尾を上下にふるけど、回すのはモズだけかもしれないね。」
「それから、モズは、自分のなわばりをもつことでも有名ですね。」
「キーキキキと高くはげしく鳴くのは、そのためだろうね。」
「それから、『モズのはやにえ』もよく知られているわね。」
「二人とも、よくいろいろと知っていて感心だね。でも、少しくらいモンタ博士にも言わせておくれよ。」
「はい! どうぞ。モンタ博士。」
「それでは、モンタ博士の登場でーす。」
「モズのはやにえというのはね……、下の解説(かいせつ)を読んでください。」

モズのはやにえ

 モズという鳥は、昆虫やカエル、ミミズなどをとらえて、枝などにさしておく習性(しゅうせい−生まれつきもっている生活や行動のしかた)があり、これを「モズのはやにえ」といいます。どうしてこのようなことをするのかは、はっきりと分かっていないそうです。冬の食料として枝にさしておいて後で食べるともいわれますが、そのままになっていることもしばしばだそうです。モズは体が小さいため、えものをひきちぎって食べますが、その時、敵(てき)が近づいてきて、そのままにしてしまっているのではないだろうかと言われています。なぞは深まるばかりです。


戻る    【てくてく自然散歩シリーズ】 トップへ戻る
copyrights