NO.201

針葉樹のお話A−ヒノキ

「花ちゃん。この前のお話は、ちょいとむずかしかったね。」
「そうね。でも、いろいろなことがお勉強できて、とてもうれしかったわ。」
「さすがは花ちゃん。えらいことを言うね。ところでさ、上の写真は何だ。」
「さあ……? 何でしょうね。」
「あ! むこうからモンタ博士が来るよ。聞いてみようよ……。モンタ博士!」
「はーい。よい子のオー君、花ちゃん元気かな。どうしたの、どうしたの。」
「モンタ博士、上の写真はいったい何ですか。」
「あ! これは、モンタ博士がとった写真だよ。モンタ博士のデジカメはね、とってもいいカメラでね、接写撮影(せっしゃさつえい)といって、とても近くで写真をとることができるんだ。1cmまで写したいものに近づけるんだぞ。すごいだろう。」
「あのー。それって、自慢(じまん)しているんですか。奥(おく)さんにおねだりして買ってもらったといううわさですよ。」
「まあまあ、そういうわけだけどね……。そうそう、この写真は何かというお話だったね。よく見ると、緑色をしているだろう。それに白いすじがあるだろう。」
「緑色ということは、何かの葉っぱということですか。」
「ピンポーン。そのとおり。これはね、ヒノキという木の葉っぱなんだ。」
「思い出したわ。ヒノキというのは、スギと同じように針葉樹(しんようじゅ)で、おうちを建てたり、柱(はしら)に使ったり、とても大切な木ですね。それから、漢字で『桧』と書いて、木と木を会わせて『火』を出すので、火の木(ヒノキ)ともいうんですね。」
「よく覚えていたね。ヒノキの葉っぱのうらに白いすじがあるだろう。よく見ると『Y』(ワイ)の字に見えるね。これが特徴(とくちょう)なんだ。」
「ふーん。葉っぱのうらか……。ふだんあまり見ないな。」
「そうだろう。ところがね、葉っぱのうらって、植物を観察するとてもいいポイントなんだよね。」
「はい。分かりました。これからは、植物をただ見るだけでなく、葉っぱをひっくり返して見るようにします。ところで、この白いすじは何ですか。」
「なんだろう。まったく分からないなー。」
「これは、ろうのようなもので火を近づけると、あっという間にとけてしまうよ。」
「へえー。そうなんだ。おもしろそうだな。」
「でも、子どもだけで火遊びはいけないから、おうちの人とやってごらん。それから、この白いものは、ろうのようなものといったけど、正しくは、テルペン系という物質(ぶっしつ)をふくんでいるんだ。そして、これは、木が病害虫(びょうがいちゅう)やバクテリアなどをふせぐためのもので、人間には、とても心地(ここち)よくて、森林浴(しんりんよく)のもとでもあるんだよ。」

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