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「あれあれ? 何だ,こりゃ?」 |
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「ははーん。なるほど。今日は,針葉樹(しんようじゅ)のお話ですね。モンタ博士!」 |
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「ピンポーン。そのとおり。今日は,針葉樹のお話さ。」 |
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「な,な,何だよ。そのしん……なんとかって……,何だ?」 |
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「あれあれ,わすれちゃったの。オー君。葉っぱが細長くて,針(はり)のような葉っぱをつける木を針葉樹というのよ。」 |
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「あ! おいら,思い出した。マツとか,スギなんかも針葉樹というんだよね。でも,ちょいと待てよ。そんじゃ,ふつうの葉っぱは何て言うんだ。」 |
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「ほほー,なるほど。いい質問(しつもん)だ。花ちゃん,知ってるかな。」 |
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「ええっと……,ふつうの葉っぱは……落葉樹(らくようじゅ)? いや,ちがうわ。常緑樹(じょうりょくじゅ)? いや,これもちがうか……,あー……。何だか分からなくなっちゃった。」 |
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「そうだね。それじゃ,今からきちんと整理(せいり)しようね。」 |
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「うん,そうしよう,そうしよう。針葉樹でない葉っぱを何て言うかだったよね。」 |
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「まず,針葉樹というのは,針のように細いからだね。それに対して,葉っぱが広いものを広葉樹(こうようじゅ)というのさ。つまり,葉っぱの形についてのよび方だね。」 |
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「落葉樹とか常緑樹というのは……?」 |
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「まず,落葉樹というのは,漢字を見ても分かると思うけど,冬になると,葉っぱを落としてしまう木だね。それに対して,常緑樹というのは,常(じょう)という漢字があるけど,その意味は「いつも」ということだ。だから,いつも緑色で冬でも葉っぱをつけているということさ。つまり,いつも葉っぱをつけているかどうかというよび方だね。」 |
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「分かりました。分かりました。これでやっと整理がつきました。」 |
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「よかったね,花ちゃん。」 |
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「あ! ところで,言いわすれたけど,写真にもあるモミ・イヌガヤ・ツガは,裸子植物(らししょくぶつ)ともいうんだよ。」 |
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「え! 裸子植物? 何だ,そりゃ?」 |
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「また聞いたことのない名前ですね。」 |
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「針葉樹と広葉樹のほかにまだあるの。」 |
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「落葉樹と常緑樹のほかにまだあるの。」 |
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「裸子植物の『裸』とは『ら』と読み,『はだか』ということなんだ。」 |
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「モンタ博士,何がはだかなんですか。」 |
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「つまりね,はだかとはね,種子になるところがはだかでむき出しになっていることで,反対に種子になるところが子房(しぼう)にくるまれているものを被子(ひし)植物というのさ。このお話は,また今度ゆっくりとしてあげようね。」 |