NO.189

スズメは1円玉で何この重さなの?

「あれあれ。オー君、何をやってるの?」
「これはね、モンタ博士が、ぼくたちのために作ってくれたんだ。」
「ただの封筒(ふうとう)みたいだけど……。」
「ともかく、花ちゃんも手で持ってごらんよ。」
「ほんの少しだけど、何だかちょっとだけ重いわ。」
「今、花ちゃんが持っているのは、スズメと同じ重さなんだよ。」
「へえー、ほんと! こんなにスズメって軽いんだ。」
「そうなんだよ。スズメって、だいたい23グラムくらいなんだってさ。それで、モンタ博士は、この封筒の中に23この1円玉を入れてくれたというわけさ。」
「ほかにもまだ3つあるみたいですが……。」
「ムクドリ・キジバト・カラスも作ってあるんだよ。体験(たいけん)コーナーにおいておくから、みんなも手で持ってためしてごらんと、モンタ博士は言ってたよ。」
「へえー。それは楽しみですね。ところで、どうして鳥ってそんなに軽いの。」
「うん。軽いから鳥なのか。鳥だから軽いのか……分かんなくなっちゃった。」
「それじゃ、今日は、みんなで、鳥はどうして軽いのかを考えてみようよ。でも、その前に、鳥ってみんな飛べるかな。」
「そういえば、ペンギンは水の中は泳げるけど、空は飛べないわ。」
「それから、ダチョウは足は速いけど、空は飛べないぞ。」
「まあ、そういう鳥もいるけどね。ほとんどの鳥という生き物は、空を飛ぶためのいろいろな工夫(くふう)をしているということなのさ。」
「いろいろな工夫って、どういうことですか。」
「そうだね。まず、鳥の骨(ほね)というのは、とても軽くできているんだよ。」
「軽くできているって、どういうことですか。」
「みんなもフライドチキンを食べたことあるだろう。お肉にしゃぶりついてポイっとすててしまう時に、ぜひ、骨をおって中を見てごらん。」
「骨の中がどうなっているんですか。」
「骨をおったりするのがいやな人もいるかもしれないからね。答えを言うとね、骨の中ががらんどうなのさ。これも、体を軽くするための工夫なのさ。」
「へえー。そうなんだ。」
「それから、鳥はおしっこをしないことも体を軽くするための工夫さ。」
「それって、どういうことですか。」
「犬やねこ、それに人間もおしっこは、ぼうこうというところにアンモニアというものを水といっしょにためるんだ。でもね、鳥は、体を軽くして飛ぶために水をためることができないだろう。」
「それで、おしっこをしないということなの。」
「つまり、うんちとおしっこをいっしょにするということなのさ。鳥をよーく観察していると、飛び立つ前に、かならず何かおしりから落としているよ。」

鳥が飛び立つために……

 鳥の骨が空っぽといっても全くないわけではありません。空洞には細かい柱のような構造物を張り巡らして強度を高めています。これをトラス構造といいます。また、アンモニアの処理ですが、魚類は水の中にいるので水といっしょに排出し、哺乳類は尿素という体に害のないものを水で溶かし膀胱にためてから排出し、そして、鳥類は尿酸という形に変えています。


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