NO.187

あまくて、すっぱいブルーベリーのお話

「今日のブルーベリーつみは、とっても楽しかったね。モンタ博士は生まれてはじめてだったんだ。みんなたくさんのブルーベリーがとれてよかったね。」
「ぼくたちは、毎年やってるから、ブルーベリーの4つの種類(しゅるい)だって、味で見分けられるんだよ。」
「それはすごいね。上の写真は、ブルーベリー農園のおじさんからいろいろとお話を聞いているところだね。モンタ博士もいろいろとお勉強になりました。」
「ここは、クワ畑だったり、おかぼというお米を作ったり、クリも育てていたそうです。
「そして、今から10年ほど前から、ブルーベリーの畑にしたそうです。」
「どうして、ブルーベリーの畑にしたかということもお聞きできたね。」
「そうですね。この八王子の恩方(おんがた)の土地が、ブルーベリーにとても合っていたそうです。土の保水(ほすい)や排水(はいすい)など、条件(じょうけん)がぴったりだそうです。」
「東京都でもこれだけの広さでやっているのは、この恩方だけだって。それに、この一帯(いったい)がとくにブルーベリーにとても適(てき)しているんだってさ。」
「ここのブルーベリーはあまくて大つぶなんです。」
「それから、動物は動くことができるけど、植物は自分で動くことができなくて、植物は自分からまわりの環境(かんきょう)に適応(てきおう)する、というお話もしてくれましたね。」
「ブルーベリーやいろいろその他の作物も、人間が育てているように見えるけど、本当は、土や水やその他の自然が作っているというお話もしてくれましたね。ほんとうによいお勉強ができました。」
「むずかしいお話はそのくらいにして、早くブルーベリーをつみに行こうよ。」
「そうだ! でも、その前に、みんなで『ブルーベリーの歌』を歌おうよ。」
「『ブルーベリーの歌』? そんなの歌集にのってないよ。」
「もちろんさ。『ブルーベリーの歌』は去年、ぼくたちが作詞(さくし)作曲した歌なのさ。さあ! みんなで歌を歌ってからブルーベリーつみに、レッツ・ゴー!!!」
「たくさんつもうね。大きなブルーベリーがいっぱいだね。」
「こっちのブルーベリーのほうがおいしいよ。食べてごらん。」
「本当だ。おいしいね。モンタ博士もブルーベリーつみをしているかな。あれ? あそこで、むずかしい顔をして何か考えごとをしているみたいよ。」
「モンタ博士。どうしたんですか。」
「ブルーベリーをつまないんですか。食べないんですか。」
「ふーむ。それがね……。今、とったり食べたりしていたんだけど……。ちょっと……あることを思い出していたんだよ。」
「あること? それって、何ですか。」
「野生のブルーベリーについて思い出していたんだよ。」
「野生のブルーベリー?」
「そうなんだ。ここに植物図鑑(ずかん)があるから、今、調べてみるね(モンタ博士はいつも植物図鑑を持ち歩いているそうです)。ペラペラのペラっと……。なるほど、やっぱり同じツツジ科スノキ属(ぞく)だ。」
「モンタ博士。どうでしたか……。」
「図鑑(ずかん)にナツハゼという木があるだろう。この木はブルーベリーと同じ仲間なのさ。つまり、野生のブルーベリーさ。雑木林(ぞうきばやし)などに点々と見ることができるんだ。」
「雑木林にあるんですか。」
「そうだよ。ある本によると、昔の子どもたちは、先をあらそっては、このナツハゼの実をとっては食べたそうなんだ。」
「ナツハゼ? はじめて聞く名前ですね。」
「このナツハゼはね、同じような色をした実でね、まわりにハチマキのような輪(わ)があるんだよ。それで、昔の人は、「はちまきこぞう」とよんでいたそうだよ。」
「へえー。はちまきこぞう……か。よし! モンタ博士! あしたはお休みだから、雑木林にそのナツハゼの実をさがしに行こうよ。」
「そして、野生のブルーベリーをとって食べよう。」

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