NO.180

竹炭の使いみち

「あれあれ? これは、何ですか。」
「これが竹炭(たけすみ)なのさ。ある先生からもらった竹炭さ。」
「ひもみたいなものがついているけど……。」
「これはね、お部屋の空気をきれいにするために、つるしやすいようにしてあるのさ。」
「でも、モンタ博士。どうして今、竹炭なんですか。」
「竹といえば、タケノコとして食べたり、竹のかごなどがありますね。」
「昔は、農具(のうぐ)や生活の中でも竹が多く使われていたけど、今ではその利用もへって、竹林があれてしまっているんだ。竹が山を登るというけど、竹がたくさんふえすぎてしまって、それは、とてもこまることなんだよ。」
「ふーん、そうなんだ。」
「それから、竹の根っこは、地面の近くで浅くて、ほかの木のように水をためたり、土が流れるのをふせいだりしないんだ。ふつうは、竹がある程度(ていど)ふえたりしたら、かりとったり間引いたりすることが必要なんだよ。」
「でも、今では、その竹林がそのままにされているということですね。」
「そこで、竹をたくさん切って、みんなで竹炭を作ろうということなんですね。」
「そうだよ。竹炭にはね、いろいろと利用方法(りようほうほう)があって、それはそれは、とてもいいものなんだ。」
「どんなところがいいんですか。」
「竹炭をおいておくだけでね、お部屋(へや)のにおいや湿気(しっけ)をとってくれるんだ。それに、水のよごれもとってくれるし、バイキンもやっつけてくれるし、花だんの土もよくしてくれるし、さらに、カビやダニも発生しないんだよ。」
「ふーん。竹炭って、けっこうありがたいものなんだね。」

竹炭で快適な生活を!

 「竹が山を登る」と言われますが、管理不十分な森では、竹が他の樹木の成長を押しのけている山があちこちに見られ、モウソウチクが伸び放題となっていて、森を破壊しようとしています。健全な竹林というのは、人が傘をさして歩けるくらいという表現がありますが、竹林を適期に適量に計画的に伐採することが必要です。今後、竹林の保護管理というのは環境問題とリンクさせ考えていくべき内容だと思います。
 さて、竹炭にはいろいろな効能がありますが、まず、空気清浄効果があります。活性炭の消臭剤や芳香剤もありますが、竹炭は使いやすく経済的です。また、湿気や電磁波もよく吸収するといわれています。現在の水道水は水質汚濁のために多量の塩素を用いますが、そのカルキ臭やカビ臭のもとの有機物や不純物も吸着してくれます。竹炭にはミネラル成分も多く、それが水に溶けておいしいミネラルウオーターにもなります。
 空気や水だけでなく、土もきれいにしてくれるようです。竹炭には、ケイ酸やカリウムなどが多量に含まれています。特にケイ酸は昔から農家では「土の素」ともいわれているそうです。砕いた竹炭を家庭菜園やダーデニングの用土に混ぜると、土の養分が増すばかりではなく、土そのものの通気性や通水性、保水性が高まり、有用な微生物も増殖するそうです。その結果、作物の生育がよくなり、病虫害にも強くなります。
 さらに、最近の住宅は高気密・断熱化が進み、省エネ化といわれていますが、風通しや換気が不十分で湿気がたまり、カビやダニなどの発生原因にもなっています。こうしたことは、室内に竹炭を置いたり敷き詰めたりすることで解決し、効果が半永久的に持続するといわれています。さあ! 竹炭利用で快適な住環境にしませんか。


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