NO.179

竹炭作りにチャレンジ!

「何だ,こりゃ?」
「何ですか,これ?」
「鉄でできているみたいだ。」
「ステープラーよりずっと大きいみたいだね。」
「花ちゃんもオー君も知らないのか。これは,鉄でできているんだ。とっても重いんだぞ。右手と左手で持つんだ。そして,上から『エイッ』と下ろすのさ。すると,みごとに5つにわれるというわけさ。」
「うーん。ますます分からなくなったぞ。」
「5つにわれるというけど,何をわるのかしら。」
「あれあれ? 今度はあなみたいなものがあるぞ。」
「そうね。とても大きくて深そうですね。」
「どうして,あななんかあるんだろう。」
「だれがほったのかしら……?」
「花ちゃんもオー君も知らないのか。このあなは,たて160cm,横80cm,深さが40cmもあるんだ。とっても深いあなでね。ほるのに苦労(くろう)したんだ。」
「あななんかほって,どうするんだろう。後ろのほうにビニルぶくろも見えるわ。」
「あれあれ? ビニルぶくろの中は何かが入っているみたいだね。」
「何が入っているのかしら。」
「花ちゃんもオー君も知らないのか。これは,落ち葉をたくさん集めて,ビニルぶくろに入れてあるのさ。いっぱいいっぱい使うから,みんなでたくさん集めて,ぎゅうぎゅうにしたんだ。」
「へえー。そうなんだ。いったい何をするんだろう。」
「ねえねえ,何をするか教えてよ。あれあれ? また何かちがうものがあるけど……,何だろう。」
「木じゃないわ。あれあれ,竹みたいですね。」
「みんな同じ長さに切ってあるみたいですね。」
「ねえねえ,モンタ博士! これから何をするの。」
「そうだよ,そうだよ。おいらたちにも教えておくれよ。そして,いっしょにやらせてよ。仲間に入れてよ,お願いだよ。」
「うん,いいよ。OK。いっしょに竹炭(たけすみ)作りをやろう。やろう。みんな,わくわくドキドキしちゃうぞ。」
「竹炭作り……?」
「そうだよ。竹炭のもとは,竹なんだ。竹を上の鉄の竹割り器(たけわりき)で五つにさくんだ。それから,竹を1か月ぐらいほすんだ。そして,その竹をあなに入れて,落ち葉をのせ,土をかぶせて焼(や)くんだよ。」
「ふーん。こりゃ! 楽しそうだ。でも,今どうして竹炭なんだ。」

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