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「何だ,こりゃ?」 |
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「何ですか,これ?」 |
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「鉄でできているみたいだ。」 |
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「ステープラーよりずっと大きいみたいだね。」 |
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「花ちゃんもオー君も知らないのか。これは,鉄でできているんだ。とっても重いんだぞ。右手と左手で持つんだ。そして,上から『エイッ』と下ろすのさ。すると,みごとに5つにわれるというわけさ。」 |
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「うーん。ますます分からなくなったぞ。」 |
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「5つにわれるというけど,何をわるのかしら。」 |
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「あれあれ? 今度はあなみたいなものがあるぞ。」 |
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「そうね。とても大きくて深そうですね。」 |
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「どうして,あななんかあるんだろう。」 |
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「だれがほったのかしら……?」 |
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「花ちゃんもオー君も知らないのか。このあなは,たて160cm,横80cm,深さが40cmもあるんだ。とっても深いあなでね。ほるのに苦労(くろう)したんだ。」 |
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「あななんかほって,どうするんだろう。後ろのほうにビニルぶくろも見えるわ。」 |
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「あれあれ? ビニルぶくろの中は何かが入っているみたいだね。」 |
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「何が入っているのかしら。」 |
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「花ちゃんもオー君も知らないのか。これは,落ち葉をたくさん集めて,ビニルぶくろに入れてあるのさ。いっぱいいっぱい使うから,みんなでたくさん集めて,ぎゅうぎゅうにしたんだ。」 |
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「へえー。そうなんだ。いったい何をするんだろう。」 |
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「ねえねえ,何をするか教えてよ。あれあれ? また何かちがうものがあるけど……,何だろう。」 |
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「木じゃないわ。あれあれ,竹みたいですね。」 |
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「みんな同じ長さに切ってあるみたいですね。」 |
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「ねえねえ,モンタ博士! これから何をするの。」 |
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「そうだよ,そうだよ。おいらたちにも教えておくれよ。そして,いっしょにやらせてよ。仲間に入れてよ,お願いだよ。」 |
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「うん,いいよ。OK。いっしょに竹炭(たけすみ)作りをやろう。やろう。みんな,わくわくドキドキしちゃうぞ。」 |
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「竹炭作り……?」 |
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「そうだよ。竹炭のもとは,竹なんだ。竹を上の鉄の竹割り器(たけわりき)で五つにさくんだ。それから,竹を1か月ぐらいほすんだ。そして,その竹をあなに入れて,落ち葉をのせ,土をかぶせて焼(や)くんだよ。」 |
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「ふーん。こりゃ! 楽しそうだ。でも,今どうして竹炭なんだ。」 |