NO.177

お正月と植物

「冬休みには、大みそか、お正月、お年玉、おせち料理(りょうり)といろいろと楽しいことがいっぱいあってうれしいね。」
「楽しみね。でも、1年の終わりと始まりをむかえる大切な時よ。今年の反省(はんせい)と新年のめあてをしっかりと決めましょうね。それから、冬休みは、おうちの大そうじやお手伝いもがんばらないといけませんね。」
「おいら、お手伝い大すきだ。門松(かどまつ)をかざるのも楽しいよね。」
「そうね、門松ね……。でも、どうしてお正月には松とかおうちにかざるの?」
「その前に、マツのような木を何といったかおぼえているかい。」
「葉っぱが針(はり)のようだから、針葉樹(しんようじゅ)と言うんだ。」
「針葉樹でもあるけど、一年じゅう葉っぱが緑色で、かれたりしないし、いつも葉っぱをつけていて、常緑樹(じょうりょくじゅ)ともいうわね。」
「そのとおりだね。それでマツは永遠(えいえん)の生命ということで、日本では、昔から長生きやおめでたいものを表すものとされているんだ。」
「松と竹と梅(うめ)を合わせて松竹梅(しょうちくばい)といいますね。」
「よく知っているね。松竹梅もおめでたい時やよろこびごとなどで使うのさ。」
「ほかに、お正月らしい、おめでたい植物ってあるのかな。」
「ナンテンなんかもお正月にかざったりするね。難(なん−さいなんなど、あまりよくないこと)を転じて福(ふく)とするというので、とても縁起(えんぎ)がいいものなんだ。」
「フクジュソウなんかもおめでたい植物ですね。」
「そうだね。漢字で福寿草(ふくじゅそう)と書いて、幸福な寿(ことぶき)な草という意味だね。」
「ふーん、そうなんだ。」
「まだまだあるよ。センリョウやマンリョウなどの赤い実もきれいでいいよね。それから、鏡(かがみ)もちには、ウラジロやユズリハの葉をしいてかざったりするんだよ。」
「お正月と植物ということを考えることも楽しいものですね。」
「そうだね。いろいろ考えたり、観察(かんさつ)したり、てくてくしたり……。来年もみんなでわくわくドキドキしましょう。今年は、大きな事故(じこ)やけがもなくて、ほんとうによかったね。さあ、冬休みにはおうちのお手伝いをたくさんして、食べすぎには気をつけて、新学期には、みんなで楽しく集まろうね。」
「来年もみなさんにとって、すばらしい年でありますように。よいお年を!」

お節料理とは……

 「盆と正月がいっしょに来たようだ」というたとえがあるように、昔の日本人にとってお盆とお正月はおおっぴらに休み、楽しむことができる時だった。今でこそ土・日曜日があり、週に1、2度休むのは常識とあるが、昔は意味もなく休むことが怠け者のように思われる風潮があった。したがって、節句とか神仏のお祭りとか理由をつけて休んでいたのである。特に、月は年の始めのめでたい時として、お店も休み主婦も休むというので、年末のうちに買い物をしてご馳走を作って準備をした。それがお節料理の始まりである。最近ではお正月でも開いている店はいくらでもあるし、調理の手間のかからない食品や電気機器も家庭に普及しているので、それほど年末から準備をしておく必要もなくなったようだ。しかし、それでも年末のうちに買い物をしてお節料理を準備する風習はまだ残っている。時代とともに食文化も変化してきているが、それでもお正月のお節料理となると、やはり昔風のものになる傾向があるようだ。さて、小生も奥様のお節料理作りのお手伝いをするか。


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