NO.156

ざくろはざっくり?

「あ! これって、何と言ったっけ? おうちの近くにあるよ。」
「これは、ザクロというのよ。」
「そうそう、ザクロだ、思い出したぞ。でも、どうしてザクロというの。」
「それはね、実がざっくりとわれるでしょ。それで、『ざっくり』が『ザクロ』になったとか……。」
「漢名で『石榴』(せきりゅう)と読み、それがしだいに変化(へんか)して『ざくろ』になったという説(せつ)もあるらしいよ。」
「ザクロは、6月ごろからさき始めるのよ。そして、実は食べられるのよ。」
「え! 食べられる! そりゃうれしいなー。」
「それからね。ザクロは、今から1000年くらい前に日本に来た植物で、もともと日本の植物ではないんだ。」
「そういえば、花や実の色や形など、日本の植物にはないものですね。」
「はじめは、食べ物としてではなくて、花を見るためのものだったらしいよ。」
「それから、ザクロは、薬にもあるそうですね。」
「分かったよ。それよりも早く食べようよ。」

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