NO.151

秋の川原のセイタカワダチソウ

「あれあれ、このお花。どこかで見たことあるよ。」
「名前は、セイタカアワダチソウというのよ。」
「そのとおりだね。ところでさ、どうしてそういう名前になったのかな。みんなで考えてみないか。」
「セイタカは、背(せい)が高いという意味だろうね。」
「それじゃ、アワダチソウは……? ふーむ??? 分かんなーい。」
「アワダチソウというのは、花のあとのようすが泡(あわ)をたてたようだからなんだ。タンポポの綿毛(わたげ)と同じように風に乗って、あっちこっちに行くんだよ。」
「それで、あっちこっちに、このセイタカアワダチソウがふえているというわけですね。」
「そうだよ。もともとは日本の植物ではなくて、アメリカザリガニやブラックバスと同じように、外来(がいらい)生物というんだよ。」
「あのう…、このセイタカアワダチソウは花粉症(かふんしょう)のもとになるのですか。」
「それは、よく言われているけど、まちがいなんだよ。あちこちの川や野原などにはびこってあっちこっちにあるから、そう思われるけど。まったく心配はないよ。」
「あーよかった。それにしても、黄色いお花はよく目立つね。」
「秋って、どちらかというと、むらさき色のお花が多いですよね。」
「そうだね。秋になり、かれた草の中に映(は)えるむらさき色が虫をよびよせやすいんだよ。そして、むらさき色の花がさく昔の川は、情緒(じょうちょ)ある原風景(げんふうけい)だったろうね。」
「でも、セイタカアワダチソウの花は、あざやかすぎる黄色の花ですね。」
「それで、どこか日本の秋の風景とちがうように感じられて、セイタカアワダチソウを花粉症の犯人(はんにん)のように思ったのかもしれないね。」

セイタカアワダチソウの拡大戦略の秘密は…? 

 今やあちこちの野原や川にわが物顔で繁茂し続けるセイタカアワダチソウは、膨大な量の種子を持っています。その数は一つの株で40000個とも言われています。下手な鉄砲数撃ちゃ当たるで、タンポポのように綿毛に乗ってあちこちにその種子をばらまいています。さらに、セイタカアワダチソウの根からは毒性のあるDMEという物質を分泌しています。その毒で、ライバルの植物の発芽を妨害してしまうのです(アレロパシー・他感作用)。まさにそれは、化学兵器による侵略のように駆逐してしまったのです。


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