NO.142

アゲハチョウが葉を食べる量の実験A

「ところで、モンタ博士。どうして、こんな実験(じっけん)をしようと思ったんですか。」
「『てくてく自然散歩』のNo.119に、アゲハがどれだけの葉っぱを食べて大きくなるかという記事がありましたね。」
「ところがね、あれは、ある本で読んだことをまとめたものなのさ。自分で実験したことではないだろう。そこが、何だか気にいらなくて、自分で調べてみればまちがいないだろうと思ったからなんだよ。」
「ふーん、そうなんですか。」
「でもね、実験が全部正確(せいかく)にできたかというと、問題点もあったね。葉っぱの大きさだって、いちおうはかったけど、少しは誤差(ごさ―正しいあたいとはかったあたいのちがい)があったと思うんだ。下は、8月3日から8月23日までに食べた葉っぱを黒くスケッチしたものだよ。」
「食べた葉っぱを黒くぬってどうするの。」
「それを写真のようにハサミで切りぬくのさ。」
「それから、どうするの。」
「切りぬいた葉っぱを集めて、全部の重さをはかりではかるんだ。」
「それから、どうするの。」
「幼虫(ようちゅう)には、食いしんぼうの幼虫もいるし、食欲(しょくよく)のあまりない幼虫もいるだろう。だから、3びきの幼虫で調べて、その平均(へいきん)を調べたのさ。」
「ふーん、そうなんですか。それで、3びきの幼虫はどのくらい食べたんですか。」
「モンキ太郎(たろう)が2.5g、モンキっちが1.7g、モンキ三郎が2.1gの重さの画用紙を食べたというわけさ。」
「でも、それって、紙の重さだよね。葉っぱの大きさとはちがうよね。どうやって、食べた紙、つまり葉っぱの大きさが分かるの。」
「ここからが大切なところだよ。よーく聞いてほしいね。まず、同じ画用紙の10cm×10cmの重さをはかるんだ。」
「10cmの正方形ですね。それで、どうするの。」
「10cm×10cmの重さをはかったら、0.7gあったんだよ。それで、ここからがちょいとむずかしいんだけどね……。」
「あれ! ちょっと待って、モンキ三郎は、2.1g食べたんでしょ。10cm四方の正方形が0.7gだから……。つまり、3倍食べたということだ。だから、10cmの正方形が3つというわけだ。ようするに、300平方cmだ。」
「そうだよ、そのとおり。同じようにモンキ太郎とモンキっちを計算すると……。2.5gは0.7gの何倍かというと、2.5÷0.7=約3.6倍だ。1.7gは0.7gの何倍かというと、1.7÷0.7=約2.4倍だ。つまり……だいたいだけど、モンキ太郎は360平方cm、モンキっちは240平方cm食べたことになるのさ。」

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