NO.120

おいしい山菜レシピその3……ノビルのお話

「あ! タマネギ?」
「ちがうわよ。これは、ノビルというのよ。ネギみたいでおいしいのよ。」
「モンタ博士も大好きだよ。酢味噌(すみそ)あえもいいし、味噌をつけて食べるだけでもうまいね。納豆(なっとう)に入れるのもいいよ。それから、天ぷらもおいしいね。ラーメンに入れるネギがないときは、ノビルでもけっこうまいうだぞ。」
「モンタ博士はお料理(りょうり)もやるんですか。くわしく教えてください。」
「何でそんなにくわしいの。どうしてですか。」
「それは、しょっちゅうやらせられて……、いや、いつもお手伝いが大好きだからさ。それじゃ、今からモンタ博士のお料理教室だぞ。」
「ここで二人に問題だ。おいしい、楽しいだけで終わっちゃいけない。植物は観察(かんさつ)しなくちゃおもしろくないぞ。さて、ノビルは何の仲間(なかま)か分かるかな。」
「お口で観察したら、うまいことが分かったけど、すごいにおいがあるね。」

ノビルをおいしく食べるためのレシピ

酢味噌あえ…お酢を適当、味噌を適当、砂糖を適当にまぜてノビルをあえてOK。
味噌…………ノビルをよくあらい、味噌をつけて食べるだけ。
納豆…………細かくきざんで、納豆に入れるだけ。入れすぎるとからい。
ラーメン……細かくきざんで、そのままラーメンに入れるだけ。
天ぷら………葉っぱをつけたままで3〜4本くらいをたばにしたあと、それをかるく結んであげる。かきあげなどにほんの少々入れるとこれまたうまい。

モンタ博士お料理教室メモより

「何だか、ネギににている感じですね。」
「ナガネギ、タマネギ、ニラ、ラッキョウ、ニンニクは、みんなネギの仲間さ。」
「おいら、ネギはあまり好きじゃないんだ。でも、おうちでネギは体にいいから食べなさいと言われて、やっと食べてるんだ。何でそんなにネギはいいの。」
「その説明(せつめい)の前に、カゼをひいた時に、ネギの首輪(くびわ)をしない?」
「え! ネギの首輪? な、な、なんですか、それは……。」
「知らないの。それじゃ、今からモンタ博士の家庭医学講座(こうざ)の始まりだ。」

かぜをなおしたいかんじゃさんへの処方箋(しょほうせん)

まず、ネギを細かくきざみ、ハンカチにつつみ、それを首にまきつけて、ネギのネックレスにする。そうすると、ネギの刺激臭(しげきしゅう)が鼻やのどのかぜのバイキンをやっつけてくれる。ただし、きちんとネギをまいておかないと、ネギがとびだして、ネギがシャツの中に入ってしまうから要注意。また、ネギを焼(や)いてから同じようにやってもよい。

「そうなんだ。でも、どうしてネギは体にいいの。どうしてかぜをなおせるの。」
「それはね、ネギには殺菌(さっきん)作用といって悪いバイキンをやっつけてくれる力があるからなんだよ。」
「なーるほど。ところで、ネギはどこが葉の部分なの。上の緑の丸いところ?それから、葉っぱにはうらと表があるでしょ。でも、ネギにはないの。」
「いい質問だね。その答えは、また、今度にしよう。」

ネギやニンニクの殺菌作用

ネギなどには特有の刺激臭がある。この刺激物質はアリシンと呼ばれるもので、殺菌作用があると言われている(アリシンはアリナミンの語源)。この殺菌力は、簡単な実験で確かめられる。二つのびんを用意して、共に腐りやすい食べ物を入れる。一つにはネギ、タマネギ、ニンニクなどを入れ、もう一方には何も入れない。その後、何日か過ぎてから両方を比べてみればよい。結果は……、一度やってみてはどうでしょうか。植物にはほかにもいろいろと殺菌作用のあるものが多く、その効能を利用している。例えば、ワサビ、ショウガなど……。


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