NO.118

カタツムリいろいろ

「うわあー。カタツムリ! かわいい!」
「本当だ。カタツムリって、虫ではなくて、軟体(なんたい)動物っていうんだよな。からがないのがナメクジで、同じ仲間(なかま)なんだ。」
「さすがはオー君。くわしいわね。でも、もうカタツムリが出てきたの。」
「カタツムリといえば、6月の梅雨(つゆ)のころがおに合いだよな。」
「このカタツムリはね、たおれた木をひっくり返したらいたんだよ。でも、どうして梅雨のころなのかな。考えてみようよ。」
「どうしてだろう。何か理由があるのかな。」
「じめじめする暗い梅雨か……。あ! ひょっとして夜行性(やこうせい)か。」
「そのとおりだよ。梅雨のころは、雨ばっかりで、暗い日が多いだろう。だから、よく目立つというわけさ。カタツムリはいつでもいるんだよ。」
「あれ? 上の写真は何かしら。」
「あ! ダンゴムシがいるぞ。」
「よーく写真を見てごらん。小さいカタツムリがいるのが分かるかな。」
「どこどこ? わたし、どこにいるか分からなーい。」
「うーん。どこだ! どこだ! 分かった。ダンゴムシとボールペンの先のちょうど真ん中あたりにいるぞ。でも、ちっちゃいカタツムリだな。」
「どこ、どこ? ……あ! 見つけた。それにしても小さなカタツムリね。まだ生まれたばかりの赤ちゃんカタツムリなのね。」
「ちがうんだ。このカタツムリは赤ちゃんではないよ。もうりっぱな大人だよ。」
「へえー! 本当! おどろいたわ。」
「そうだね。おどろいてしまうね。体は少し黒っぽくて、カラが琥珀(こはく)色なので、コハクガイという名前なんだよ。ほとんどのカタツムリというのは、どれも小さくて、1cmもなくて、数mmくらいの大きさなのさ。」
「へえー、そうか。花ちゃん! これからもたくさんのおどろきを見つけに行こう。」

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