NO.112

ちょっと変わったサクラ……ウワミズザクラのお話

「4月になってから、山々の緑色がとってもステキね。」
「そうだね。いろいろな緑色があるなんて、おいら、初めて知ったよ。」
「あーあ、ヤマザクラもそろそろ終わってしまうわね。」
「今年は、ソメイヨシノやシダレザクラなど、いろいろなサクラを楽しんだ春だったね。」
「え! サクラはまだまだ終わりではないよ。」
「え! まだ終わりでないって、どういうことですか。まだどこかにサクラがさいているんですか。」
「ジャーン! これを見てごらん。サクラだよ。」
「え! どこにあるの。どこにもないよ。モンタ博士が手に持っているのは……それは、アイスキャンディー? ブラシ?……あれ! お花だ!」
「よく気がついてくれたね。よく見てごらん。この花はね、ウワミズザクラという名前のサクラなんだよ。」
「ウワミズザクラ? 初(はじ)めて聞く名前だな。」
「よーく見ると、少し小さいけど、サクラと同じような花がいっぱいさいているんですね。」
「よし! アイスキャンディーザクラとよぶことにしよう。いや、ブラシザクラがいいかな。どっちでもいいけど、本当にかわったサクラですね。」
「なーるほど。アイスキャンディーザクラね……。それから、ブラシザクラ……。どっちもおもしろい名前だ。よくお花の特徴(とくちょう)を見ているよ。」
「こんなにかわったサクラは、とてもめずらしいものなんですか。」
「いやいや、あちこちの雑木林(ぞうきばやし)などにさいているよ。学校の登下校(とうげこう)の時に見つけてごらん。」
「よーし! ウワミズザクラをさがしに行こう!」

ウワミズザクラのつぶやき

わたしは、ウワミズザクラと申します。サクラの仲間でも一番遅く花を咲かせるのんびり屋さんです。雑木林のあちこちにあるので、ぜひ探してみてください。私のような穂状に花を咲かせるサクラは他にイヌザクラとかシュウリザクラ(本州中北部に分布、日光湯元に大木がたくさんあります)などがあるわ。サクラといってもいろいろな種類があるのよ。それから、私たちは落葉樹といって、冬は葉を落とす仲間が多いけど、中には、常緑樹のサクラもあるのよ。リンボクとか、バクチノキなどは、西日本の地方に多い常緑のサクラなのよ。


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