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「みなさん、おはようございます。この漢字はむずかしそうだね。読める人はいるかな?」 |
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「…………………………??????????????」 |
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「よーく見てごらん。みんなの知っている文字があるだろう。」 |
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「あ! 虫という文字がありまーす。」 |
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「そうだね。よく見つけたね。虫がどうかしたのかな?」 |
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「うーん。むずかしいな……。」 |
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「この漢字はね、ちょっとむずかしい読み方をするんだ。『け・い・ち・つ』と読むんだよ。意味はね……どういうことだろうね。考えてごらん。」 |
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「うーん。むずかしいな……。」 |
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「ヒントはね、春ということかな。」 |
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「そうか、あたたかくなるということかもしれないなー。」 |
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「ピンポーン。そのとおりだね。春になるとね、どうなるかな。」 |
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「花がさきまーす。」 |
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「それから、それから……。」 |
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「分かった。春になって、あたたかくなって、冬眠(とうみん)していた虫たちが出てくるということだ。」 |
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「ピンポーン。そのとおりだね。みんなのすんでいる所は、花や虫がいっぱいで自然がゆたかでとてもステキだね。だから、いっしょにたくさんの春を見つけようね。」 |
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「立春って、たしか、節分の次の日ですよね。」 |
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「おいらも思い出したよ。豆まきした次の日が立春だ。」 |
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「そうだね。そのように、昔の人は、季節を表す『こよみ』というのが24こもあったのさ。」 |
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「え! 24こ!」 |
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「どうして、24こもあるんですか。」 |
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「校長先生、どうして、どうして、教えてください。」 |
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(続く) |