NO.107

コガネムシの仲間は白い花が好き!

「あ! これは、カナブンの写真だわ。」
「カナブン? ……ちょっとちがうんだよな。カナブンとよくにているけど、まあ、同じ仲間だけどね。」
「あ! 分かった。アオカナブンだ。」
「うーん。おしいな。図鑑(ずかん)などで調べると、そのとなりにのっている虫だよ。カナブンやアオカナブンは木の樹液(じゅえき)に集まるだろう。よーく見てごらん。何に来ているかな。」
「お花に来ているわ。」
「そうだろう。この虫はね、コアオハナムグリというんだよ。花にもぐるようにしているだろう。だから、こういう名前がついたんだ。」
「そうだね、そのとおりだね。ところで、前号は、花の色と虫についてのお話だったけど、この虫たち……いわゆるコガネムシの仲間(なかま)はね、白い花がすきなんだよ。」
「そうね。このお花はセンニンソウというお花ですね。」
「さすが、花ちゃんはよく知っているね。あのね、コガネムシやカミキリムシなどは、夏になるとよく見られる虫だね。夏は森や林がこい緑色になって、白い花がよく目立つようになるのさ。」
「コガネムシなどは、ハチやアブとちがって、あまり飛ぶのが上手な虫ではないんでしょ。それに、花にとまる時だって、ドッスンという感じで落ちてきて、ノッシノッシと歩き回るんだよね。それと、白い花と何か関係(かんけい)あるのかな。」
「白い花はね、平たくさいている場合が多いんだ。それに、白い花は、小さな花を平らにならべたようなので、コガネムシたちが動きやすいようになっているんだよ。」
「コガネムシたちは、花に蜜(みつ)をすいに来るんですか。」
「花というと、すぐに蜜があるとかないとか考えてしまうけどね。このコガネムシたちは、あまい蜜には見向きもせずに、花粉(かふん)だけを食べるのさ。」
「そうか、蜜がべたついて、花粉が食べにくくならないように、白い花には蜜がないことが多いのは、そのためですね。」
「そうだね。そして、白い花は、あまい蜜のにおいをただよわせることもしないし、それに、変わった形やおもしろい形で美しさを表現(ひょうげん)するのではなく、シンプルに飾り気(かざりけ)なしにさいているものが多いんだよ。」

花の色と昆虫との関係

前号の黄色の花はアブタイプ、そしてこの号の白い花はコガネムシタイプと記しましたが、すべてがこれにあてはまるものではありません。あくまでも数多くある植物の花と昆虫の好みを傾向的に見たものです。例外もかなりたくさんありますが、大切なことは、花の色と昆虫との間に何か契約めいた規則性がないかと考えてみたわけです。このように見方や考え方を広げるのも楽しいものです。


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