トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (3)季節きせつ生物せいぶつ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (11)おいしい植物しょくぶつ世界せかい
(661)はる山菜さんさいり、てくてく・その4 ギボウシ
写真1
オーくん
「あっ! モンタ博士はかせ。また山菜さんさいつけたのですか。なんですか。」

花ちゃん
「(1)の小鉢こばち山菜さんさいも、とてもおいしそうにえますが、なんという植物しょくぶつなんですか。」

「このまえのコゴミという山菜さんさいのときにも、ちょっと紹介しょうかいしてあるけど、(3)のパックにはいった植物しょくぶつなんだ。ギボウシというものなんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「でも、(3)には『うるい』といてありますが。」

さんさいとしてのは、『うるい』だけど、植物名しょくぶつめいは『ギボウシ』とうんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「ギボウシ? あまりかない名前なまえですが⋯⋯。」

「ギボウシというのは、もともとは、はしやおてら神社じんじゃすりのうえなどにかれているタマネギのかたちをしたかざりなんだ。」
モンタ博士

写真2
花ちゃん
「でも、どうしてタマネギがたのかざりが、植物しょくぶつ名前なまえになったのですか。」

「それはね、ギボウシという植物しょくぶつはなのつぼみのかたちがね、このはしうえにあるギボウシにているからなんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「そういうことなんですか。今度こんどはしうえをよくてみますね。ところで、(3)は、(2)の写真しゃしんのギボウシとちがって、なんだか植物しょくぶつにしては緑色みどりいろがうすいかんじですね。」

「それはね、このギボウシ(うるい)はね、東北とうほく地方ちほうのビニールハウスでつくられたものなんだ。だから、もやしみたいないろなんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「つまり、いろあいよりも食感しょっかんたのしむということですか。」

「そのとおり、よいところにがついたね。東北とうほく農家のうかでは2がつからそだてるそうだよ。ふだん、ぼくたちがやまなどでるものは、4月~5月ごろにっぱがひろがっているものなんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「ギボウシというのは、どんなふうにえているのですか。」

した写真しゃしんのようなかんじだよ。おいしそうだろう。」
モンタ博士

写真3
花ちゃん
「どんなところにあるのですか。」

「そうだね。コバギボウシというのは、写真しゃしんでもかるように、すこししめったような場所ばしょなんだ。それから、オオバギボウシは、里山さとやま丘陵地きゅうりょうちでよくかけるものなんだ。」
モンタ博士

オーくん
「ギボウシって、いろいろとあるんですね。」

「しめったところはコバギボウシ、ややかわいた場所ばしょはオオバギボウシ、岩場いわばなどには、イワギボウシというのもあるんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「どれもみんなべられるのですか。」

「もちろんべられるよ。『うるい』というのは、オオバギボウシのことだけど、モンタ博士はかせのおうちのちかくには、コバギボウシがおおくてね、たくさんえていてね、りやすいからね。いつもコバギボウシを採っているんだ。あじはどちらもおなじようだよ。」
モンタ博士

オーくん
「たくさんったあとはどうするのですか。」

「まずね、した写真しゃしんのようにちかくの小川おがわであらうんだ。」
モンタ博士

写真4
オーくん
「でも、モンタ博士はかせ、ちょっとりすぎじゃないですか。」

花ちゃん
「そうですよ。山菜さんさいべられるぶんだけって、あとはのこほうがいいのでは?」

「まあ、そうだけどね。ギボウシの場合ばあい多年たねんそうなので、っこをらないかぎ来年らいねんすから、だいじょうぶだよ。それに、冷凍れいとう保存ほぞん便利べんりでいいよ。」
モンタ博士

オーくん
冷凍れいとう保存ほぞん? どういうことですか。」

おおきなナベで、いっぺんにたくさんのおひたしをつくり、それをラップで一口ひとくちサイズにけしておけば、いつでもどんなときでもべられて、バッチリOKオーケーなんだ。」
モンタ博士

山菜さんさいのマメ知識ちしきにつけよう! 10かじょう大切たいせつなポイント
① まずは、安心あんしんしてべられるものから食べよう。セリ、コゴミ、タラ、ミツバ、ヤブカンゾウなど。
くちれるものなので、慎重しんちょうに、慎重に! 専門せんもん知識ちしきのあるひとといっしょにあるくことがはじめの一歩いっぽ
③ おいしいとわれる山菜さんさいでも個人差こじんさがあるので、まずは、自分じぶんじっけんてきべてみることがおすすめ。
④ 山菜マイ図鑑ずかん作成さくせいしよう。毎年まいとしどこでなにをどのくらいったかの情報じょうほうをまとめることが肝要かんよう
⑤ どこになにえるか、いつごろ採集さいしゅう最適さいてき時期じきか、経験けいけんむことが大切たいせつで、山菜りに王道おうどうし。
⑥ 自分で採集さいしゅうした山菜は、自分で調理ちょうりすること。あとかたけもお料理りょうり基本きほんであることをわすれずに。
毒草どくそうについて、ただしい理解りかいをすること。よくしゅについては、かくじつぶんるいどうていできるように。
⑧ おひたしの時間じかん短縮たんしゅくのために、電子でんしレンジのようもおすすめであるが、ものによりきあり。
農薬のうやくてんこりの野菜やさいはきれいであるが、そのぶん身体しんたいへの影響えいきょうがやや心配しんぱい。山菜なら安心あんしん安価あんか
やまめぐみをいただけることにつねかんしゃおもいをわすれずに。身近みぢか自然しぜん興味きょうみ関心かんしん好奇心こうきしんを!
   てくてく自然散歩シリーズ
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