トウショキッズ 東書KIDS

  • HOME
  • みなさまへ
  • 保護者の方へ
  • 先生へ
花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (7)気象現象きしょうげんしょう
(644)かみなりのひみつ・その3 雷がちた!
「これまで、カミナリについていろいろとお勉強べんきょうしてきたね。それでは、いまからおさらいしようか。」
モンタ博士

オーくん
「まかせてください。しっかりおはなしいていたから、バッチリです。」

花ちゃん
「わたしも、カミナリのゴロゴロやピカピカを勉強べんきょうしたら、すこしずつカミナリがこわくなくなりました。モンタ博士はかせのおかげです。」

「それではね、カミナリは、どこで発生はっせいするんだっけ。」
モンタ博士

写真1
オーくん
「それは、カミナリぐも、つまり積乱雲せきらんうんなかです。」

「そうだったね。では、カミナリぐもなかはどうなっているんだっけ。」
モンタ博士

花ちゃん
「プラスの電気でんきとマイナスの電気が、それぞれべつべつところあつまっているんです。」

「では、カミナリがちるというのは、どういうことだとおもう。」
モンタ博士

写真2
オーくん
ちるということは、しただということかな。」

花ちゃん
くもそらうえにあるから、ちるというのは、した、つまり地面じめんということですか。」

「そのとおりだね。つまり、カミナリぐもなかにある電気でんきが、地面じめんとのあいだながれたときだね。」
モンタ博士

オーくん
「カミナリがちるときって、どんなふうになっているんですか。」

「いい質問しつもんだね。カミナリがちるときは、くもしたほうにマイナスの電気でんきがたくさんある状態じょうたいなんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「そのとき地面じめんはどうなっているんですか。」

「これまた、いい質問しつもんだね。そのとき地面じめんには、プラスの電気でんきがたくさんたまっているんだ。すこしの電気ならば、カミナリがちることはないんだ。」
モンタ博士

オーくん
「カミナリがちないのは、くも地面じめんとのあいだ空気くうきがあるからですね。空気は電気でんきとおしにくいんですよね。」

花ちゃん
「ところが、たまる電気でんきがとてもおおきくおおくなると、電気をとおさない空気くうきが電気をながしてしまうわけですね。」

「そうなんだ。そのとき地面じめんとのあいだ電気でんきながれて、カミナリがちるんだ。つよい電気がカミナリぐもから地面に流れる時に、ふとひかりすじみちができる、これがイナズマなんだ。したは、カミナリが落ちる仕組しくみをえがいたものなんだ。みぎからひだりへとだんだんとイナズマが成長せいちょうしていく様子ようすかるよ。」
モンタ博士

写真3
カミナリはどうして金属きんぞくちるのか
 避雷針ひらいしんとは、建築物けんちくぶつかみなり落雷らくらいから保護ほごするみのひとつです。落雷のさいには避雷針に雷をみ、地面じめんへと電流でんりゅうがすことで建物たてものなどへの被害ひがいふせぐためにあります。そのため、「雷をけるはり」という表現ひょうげんになっていますが、実際じっさいには雷を避けるのではなく、避雷針へ雷をせ、被害を防ぐという意味いみで「どうらいしん」とえるかもしれません。
 なお、避雷針ひらいしんは、建物たてもの屋上おくじょうからさらにたかすように設置せっちされます。それは、高いほうくもちかいので、避雷針にかみなりちやすくなるからです。また、その結果けっか、避雷針の周辺しゅうへんでは地上ちじょうに雷が落ちにくくなります。避雷針は電気でんきとおしやすい金属きんぞくでできています。落雷らくらいした雷の電気は、そこから導線どうせんとおって、地面じめんめてあるどうなどの金属きんぞくぼう電極でんきょくけてながれていきます。
   てくてく自然散歩シリーズ
このページの先頭へ