2.植物の世界
(8)植物の名前・分類・特性について
(641)名前に数がつく植物
「ねえ、花ちゃん! この前のミツマタのお話は、とっても楽しかったね。」
「そうね。とっても勉強になったね。いろいろと分かったもんね。」
「そうだよね。ぼくは、虫にはくわしいけど、植物は今いちだったけど、植物の名前に1(いち)2(に)3(さん)とか、数字がついているなんて、とってもおもしろいと思ったよ。何だか植物もたくさん知りたくなったな。」
「それは、とてもいいことだと思うわ。あっ! そうだ。モンタ博士が、植物の名前について、どうしてその名前になったのか、その理由などをまとめてくれていたと思うわ。」
「そういえば、『てくてく自然散歩』にあったような気がするな。」
「そうだ! オー君。SNSで調べようよ。」
「よーし。OK。パソコンで『モンタ博士・植物・名前の理由いわれ』でけんさくしてみよう⋯⋯。」
「イチリンソウ,ミツバ,ヤツデ,ミツバアケビ,クリンソウ、これだけなんだ。」
「モンタ博士が例として名前を紹介しているだけなのね。」
「そうか、本当はもっとあるのかな。モンタ博士の『てくてく自然散歩』には、植物と数字というのはないのかな。」
「ちょっとまって。今調べるね⋯⋯。ないわ。どこにも書いてないみたいだわ。」
「そうか、残念だな。あっ! そうだ。それじゃ、ぼくと花ちゃんで調べてまとめてみようか。」
「それは楽しそうね。わたし、おうちにある図鑑とか持ってくる。」
「ぼくは、図書館からいろいろな植物の本を借りてくるね。」
⋯⋯ということで、二人で植物の名前と数字についてまとめたとさ。
「まず、お
花が
一輪だけだから、イチリンソウという
名前なのね。なっとくね。」
「
次に、お
花が
二輪だから、ニリンソウ。これも
覚えやすい
名前だな。」
「3がつく植物では、三色スミレね。ミツバもあるし、ミツバツチグリもあるわ。」
「4がつく植物といえば、四つ葉のクローバーだね。シロツメクサと言うんでしょ。」
「5がつく
植物では、ゴリンバナ(
五輪花)もあるわ。
正しくはレンプクソウと
言うみたいね。」
「スターフルーツという果物は、ゴレンシ(五斂子)と言うそうだよ。一度食べてみたいなあ。」
「6のつく植物は、ムツオレグサというイネ科の植物があるみたいね。でも、見たことないわね。」
「7のつく
植物では、シチヘンゲ(
七変化)というのがあるよ。ランタナという
園芸植物のことなんだね。
花ちゃん!
知っている?」
「
見たことあるわ。とってもきれいお
花よ。それから8のつく
植物は、ヤツデがあるわね。」
「9のつく
植物では、クリンソウというのがあるね。ピンク
色がとてもきれいなお
花だね。」
「10のつく
植物では、
薬にもなり、ジュウヤク(
十薬)という
別名をもつ、ドクダミがあるわね。」
「いろいろと調べるとたくさんあるんだ。」
「本当ね。百とか千とか万とかもありそうね。」
「そうだ。表にしたらいいかもしれないね。」
「見たことのない知らない植物もいっぱいあるけど、まあいいわね。表にして見やすくしましょう。」
数字のつく植物あれこれ一覧表
1のつく植物 |
イチリンソウ、イチイ、イチハツ、ヒトリシズカ、アズマイチゲ、イチリョウ(アリドオシ)、イチヨウラン、ヒトツバタゴ |
2のつく植物 |
ニリンソウ、フタリシズカ、ニシキウツギ、フタバアオイ |
3のつく植物 |
サンシキスミレ、ミツバ、ミツガシワ、ミスミソウ、ミツバツツジ、ミツバウツギ、ミツバアケビ、ミツバオウレン、ウマノミツバ |
4のつく植物 |
四つ葉のクローバー(シロツメクサ)、ヨツバムグラ、シデコブシ、シデザクラ、ヨツバシオガマ、ヨツバヒヨドリ、シデ類 |
5のつく植物 |
ゴレンシ、ゴリンバナ(レンプクソウ) |
6のつく植物 |
ムツオレグサ |
7のつく植物 |
シチヘンゲ(ランタナ)、ナナカマド |
8のつく植物 |
ヤエザクラ、ヤエムグラ、ヤツデ |
9のつく植物 |
クリンソウ、クガイソウ、三枝九葉草(イカリソウ)、クリンユキフデ |
10のつく植物 |
ジュウヤク(ドクダミ)、ジュウモンジシダ、ジュウリョウ(ヤブコウジ)、ジュウガツザクラ |
12のつく植物 |
ジュウニヒトエ |
20のつく植物 |
ハツカグサ(ボタン) |
百のつく植物 |
ヒャクニチソウ、ヒャクリョウ(カラタチバナ)、ユリ、サルスベリ(百日紅)、ヒヤシンス(錦百合)、グロリオサ(百合車)、アルストロメリア(百合水仙) |
千のつく植物 |
センリョウ、センニチコウ、センブリ、センボンヤリ、ハクサンチドリ |
万のつく植物 |
マンリョウ、マンサク、万年草(オモト)、マンネングサ類、マンジュギク(キンセンカ・マリーゴールド) |
一文字の植物、二文字の植物、三文字の植物、
などなど調べてみるのも楽しいかも?
一文字の植物というのは、超難問のようなので、答えを教えると、畳表を作るのに使われる単子葉類のイグサ科のイ(藺)であり、トウシンソウともいう。また、最長の文字数の植物名は、アマモ科のアマモの別名であるリュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシがある。このあとに二文字植物、三文字植物、四文字植物、五文字植物⋯⋯は、クイズのようにやってみてはどうでしょうか?
二文字植物⋯⋯
三文字植物⋯⋯
四文字植物⋯⋯
五文字植物⋯⋯
六文字植物⋯⋯
七文字植物⋯⋯
八文字植物⋯⋯
九文字植物⋯⋯
十文字植物⋯⋯
この後も楽しんで! どこまで長い植物名を知っているかな?