トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (13)植物しょくぶつ健康けんこうシリーズ! くすり世界せかい
6.その
 (4)実験じっけん観察かんさつ調査ちょうさから
(638)植物のかおり・ききめ実験その2 カビ実験
オーくん
「このまえのニンニクやネギなどを使つかって、セイヨウミツバチのうごきについてのじっけんは、とてもおもしろかったね。」

花ちゃん
「そうね。まえからいたことはあったけど、実際じっさいためしてみるといろいろなことがかったね。」

オーくん
かおりやにおいのするものって、ものにとってもえいきょうがあって、ダメージがつよいんだね。それを人間にんげんはいろいろと利用りようしてきたというのもすごいよね。」

花ちゃん
「それでね、わたしおもったんだけど、ものにはしょうげんとかあるでしょ。それをぎるとくさってべられないね。それはなぜかな。」

オーくん
「なぜかな? ふかかんがえたことはないけどね。バイキンとかがえてべられなくなるのかな。」

花ちゃん
「ふつうはそうでしょ。よくカビがえてべられなくなるとかいたことあるもんね。」

オーくん
「そうだ。そのカビってやつのため、てることあるよね。」

花ちゃん
「バイキンとかカビとかもものでしょ、それでね、かんがえてみたの。このまえのミツバチの実験じっけんおなじように、いろいろなにおいのあるものは、カビやバイキンなどの発生はっせいめてくれるそうだけど、どんなものが一番いちばんよくききめがあるのかなとおもったのね。」

オーくん
かった。つまり、このまえのようにビンのなかにニンニクやワサビ、それにネギのなかものをいっしょにれて、どんなへんがあったかを調しらべたいということだね。」

花ちゃん
「ピンポーン。そのとおり。それで、オーくん! いっしょにやってくれるかな。」

オーくん
「もちろんさ。これはおもしろくなってきたね。さあ! やろう。でも、どんなものがいいのかな。」

花ちゃん
「いろいろとあるけど、パンとかでやってみようよ。」

オーくん
「いいね。いいね。はなちゃんとオーくん共同きょうどう研究けんきゅうということだね。」

花ちゃん
「そうね。そのとおりね。モンタ博士はかせにも参加さんかしてもらおうか。」

オーくん
「ふーむ。いつもモンタ博士はかせには、あれこれおしえてもらっているけど、今回こんかいは、ぼくたちだけでやってみようよ。そして、モンタ博士をアッとおどろかせちゃおう。」

花ちゃん
「そうね。前回ぜんかい実験じっけんをもとに、失敗しっぱいしてもそれも勉強べんきょうだもんね。」

オーくん
「では、さっそく、用意よういしよう。パンはすぐに用意できるね、ビンも必要ひつようだな。」

花ちゃん
「だいじょうぶ。もう用意よういしてあるもん。ビンのわりにいいものがあるわ。」

オーくん
「すごいね。はなちゃん。ブラボーだね。それじゃ、パンをろうか。」

花ちゃん
「ちょっとまって、ただれるだけではだめよ。モンタ博士はかせっていたでしょ。条件じょうけんおなじにすることが大切たいせつだって。」

オーくん
「そうか。じょうはかってろう。」

花ちゃん
つぎに、前回ぜんかいおなじように6つのビンに、ニンニク、ショウガ、タマネギ、ノビル、ワサビ、ながネギを入れよう。」

オーくん
「ミツバチの実験じっけんのように、すぐに結果けっかがでるといいけどなあ。」

花ちゃん
「そうね。でも、ちょっと時間じかんがかかるんじゃないかな。」

オーくん
「まあ、いいよ。ゆっくりていねいにやっていこうよ。」   

 ⋯⋯ということで、以下いかのように結果けっかがでたとさ⋯⋯
写真1
 
ネギるいやそのかおにおいのつよしょくぶつとパンのカビとの関係かんけい
6日後
8日後
11日後
13日後
15日後
30日後
ニンニク
ショウガ
×
×
×
玉ネギ
×
×
×
ノビル
×
×
ワサビ
長ネギ
×
×
×
 
◎:ほとんど発生はっせいしない 〇:カビを確認かくにん △:カビが半分はんぶんぐらい ×:カビがほどんと
花ちゃん
「モンタ博士はかせ、わたしたち実験じっけんをしたんです。」

「どんな実験じっけんなのかな。」
モンタ博士

オーくん
「このまえのミツバチの実験じっけんからヒントをもらったんです。」

花ちゃん
「いろいろなかおり・においをもつしょくぶつは、カビやバイキンなどに影響えいきょうをおよぼすということがかったんです。ニンニクとワサビをれたパンは、まったくカビがえませんでした。とくに、ニンニクを入れたパンは、なんと! 1カげつずうっと、ふわふわじょうで、本当ほんとうおどろきでした。」

「それはすごいね。自分じぶんたちでやったことがすばらしいね。まえ実験じっけんからつぎ課題かだいつけて調しらべてみようとしたことが立派りっぱだ。ミツバチの実験をかしたんだね。いろいろと失敗しっぱい反省はんせいがたくさんあって、それらを次に生かすことが大切たいせつだね。それでは、ゆっくりと二人ふたりのおはなしくことにしよう。」
モンタ博士

植物の香り-匂いは⋯⋯つまり!
 今回の実験で明らかになったように、植物の香り・匂いには、細菌や菌類へも影響を及ぼし、さらに前回のセイヨウミツバチの実験とも合わせて、想像以上の力をもっていることが判明しました。また、ゴキブリやイモリ、ネズミなどでさえも、これらの植物のにおいの中におくと死んでしまうことが実験的に確かめられています。さらに、タマネギやニンニクのにおいには、チャの花粉に独特な傷害を与えます。その傷害の仕方が200キロレントゲン(窓ガラスを褐色に変えてしまうほどの超高線量)のガンマ線(放射線の一種)の影響と同じであることも知られています。
 様々な実験から植物の香り・匂いは、それらが長い進化の過程で自ら身につけた、自己防衛のためのツールであると考えられます。なお、花の匂いは昆虫を誘引して受粉をし、種子を作る事に効果があり、果実の匂いは、動物に食べてもらって、種子(子孫)をまき散らすのにも役立っています。  
   てくてく自然散歩シリーズ
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