6.その他
(5)その他
(600)てくてく自然散歩シリーズとは
「モンタ博士! 600号おめでとうございます。あれあれ? このイラストは,ずいぶんとなつかしいものですね。」
「そうだね。これは,ぼくたちが『てくてく自然散歩シリーズ』の第1号の時のものですね。」
「本当になつかしい,記念すべきイラストだね。みんなの自己紹介も合わせて,キャラクターとして書いたんだね。」
「ぼくの自己紹介は,『いつも元気なオー君です。虫が大大大の大好き。本当の名前は治虫と書いておさむといいます。お父さんが手塚治虫のファンで,オサムシという虫が好きなのでつけちゃったそうです。ぼくのアイテムは虫取りあみだい。おいらは虫博士だぞ。よろしくね!』とかでした。」
「私の自己紹介は,『お花大大大の大好きな花ちゃんでーす。恩方の野山を歩きながら,いろいろな草花を見たり採集したりするのが大好き。どこにどんな花が咲いているかを知っている植物博士でーす。私のアイテムは植物を観察する時に使う虫めがねよ。よろしくね!』としました。」
「モンタ博士は自己紹介で,『私はモンタ博士といいます。植物・虫が大大大の大好き人間です。この1年間みんなと,恩方のあちこちをてくてくと歩いていろいろと研究したいと思います。よろしく! ところで,モンタ博士のアイテムはなんといっても,よく歩く2本の足です。私は本当は,宇宙人なのです。これはないしょですよ。』と,お話ししたのを覚えていますよ。」
「モンタ博士が宇宙人というのも,みんなに分かってしまいましたね。」
「そうですね。モンタ博士は,遠い遠いこれまた遠い銀河系のもっと先の,モンタ星団のモンタ星から来たことも,みんなにカミングアウトしてくれましたね。」
「そんな時もあったね。つまり,私は,モンタ星から地球の子供たちに,自然のすばらしさ,植物や昆虫などの生き物のおもしろさに気づいてもらうために,やってきたというわけなんだ。」
「なんだか,M78星雲(通称:光の国)からやってきたウルトラマンみたいですね。」
「ウルトラマンは,科学特捜隊のハヤタさんという人の体を借りて活躍するんですよね。モンタ博士はどうなんですか。」
「よく聞いてくれたね。モンタ博士は,小学校の先生の森田弘文という人の体を借りているんだよ。」
「小学校の先生として,あちこちに行かれて,その土地で見られるさまざまな自然を対象として子供たちや保護者のために『てくてく』を書かれたのですね。」
「始めの始めの一番始めは,東京都の八王子市立恩方第一小学校から始まったのさ。記念すべき『恩方てくてく』第1号は,2001年4月6日だったんだ。それから,日野市の平山台小学校で『平山てくてく』,また八王子にもどって上川口小学校で『上川てくてく』,さらに,恩方第二小学校で『恩二小てくてく』,そして,最後は国立市立第七小学校で『国立てくてく』だったね。」
「へえー。すごい長い期間にわたって書かれたのですね。」
「そうだね。約20年間書き続けてきたね。総合計で約1800号を作成してきたんだよ。」
「1800号! すごいですね。そんなにたくさん書かれたのですか。」
「そうだよ。それでね,東京書籍という教科書会社の方が,全国の子供たちのためにも,全国バージョンにしてインターネットで配信したいからということで,『てくてく自然散歩シリーズ』ができたというわけなんだよ。」
「そうだったのですか。それで,今回記念すべき『600号』になるのですね。」
「そもそもどうして書かれたのですか。初めはどんな形だったのですか。」
「形も何もないよ。あれこれと自分で観察や実験してきておもしろいなあ,おどろいたな,すごいなーと感じたことを,ノートにまとめて書いていたんだよ。また,あれこれと読んだ本で分かったことや不思議に感じたことをメモしていたんだね。」
「日記みたいなものですか。」
「まあ,そうかもしれないね。そして,あれこれと書いたものがたくさんになってね,そのうち,奥さんに絵をかいてもらい,モンタ博士が文章を書いて,『植物画文集』みたいなものを作って,みんなに知らせたいなと考えたというわけなんだよ。」
「そういうことですか。よく分かりました。」
「ここに,記念すべき第1号のコラムに書かれたものを紹介するね。」
ご挨拶!
恩方は豊かな自然に恵まれた素晴らしい所です。その自然を子供たちに少しでも理解してもらい,自分たちの住んでいる地域に誇りと愛着をもってもらいたいと思います。動植物の豊かな地域の良さを生かし,虫や植物などの様子,自然観察の方法,さらに生態的な内容も含めいろいろと書き綴っていきたいと考えています。子供たちに親しみやすいものがよいと思い,会話形式を用いてキャラクターも独自で考えました。果たして何号まで書けるか分かりませんが,一生懸命に創意工夫し,自分も勉強を重ね続けていきます。
以後よろしく・・・モンタ博士の友達の森田弘文より。
「モンタ博士! これまでたくさんの『てくてく』を書いてきた感想のようなものはありますか。」
「そうだね。1800号までよく書いたね。自分をほめてあげたいよ。塵も積もれば何とかでね。教員人生の半分以上,てくてくに関わってきたけど,よくやってきたなという満足感と,やり切ったという達成感。さらに,日本だけでなく,世界中からどこでも誰でも見ることができるというのは,すごいことですね。動植物にくわしいといっても専門家でもないけど,チャレンジしてきて,とってもよかったと思うよ。今後もあれこれと不思議に思ったり,おどろいたり,発見したり,感動したことなどを追いかけていきたいです。つまり,『てくてく自然散歩は永遠に不滅なのです(元巨人軍の長嶋茂雄さんを心から尊敬しているので,ちょいとパクッてしまいました。どうかお許しください)。」