2.植物の世界
(3)被子植物(双子葉類)のなかま
(9)わあ、楽しい! 草花あそびの世界
6.その他
(1)動画で楽しむ世界
(589)アオギリ
「モンタ博士! いろいろな写真がありますね。何なのですか。」
「これはね,アオギリという木だよ。近くの団地の庭にたくさん植えてあったものなんだ。」
「あまり見かけませんが・・・。」
「もともとは,沖縄など南の暖かな地域に自生しているものだけど,庭木や街路樹・公園などでも植えられているんだよ。」
「アオギリって,どうしてこの名前になったのですか。」
「それはね,(1)の木の幹を見るとよく分かるよ。」
「えーっと,木の幹はどんな色かというと,あ! 緑色ですね。」
「それでね,アオギリなんだよ。」
「え! でもおかしいですよ。青ではなく,緑色ですが・・・。」
「あのね,昔は緑色のことも『アオ』と呼んでいたんだよ。キツツキのなかまでアオゲラというのがいるけど,それも羽の色が青ではなく緑色なんだよ。」
「そういうことですか。分かりました。」
「モンタ博士! アオギリって,あまりよく知らないのでくわしく教えてください。」
「アオギリの名前についてのつけたしだけど,幹が青くて,材が白く軽く,キリの木に似ていることからも,この名前になったということなんだ。」
「花はいつごろ咲くのですか。」
「6月ころに咲く花で,(2)と(3)の写真では少し分かりにくいけど,花が集まって咲いてね,黄白色の小さな花がたくさんついて,なかなかきれいだよ。」
「モンタ博士! アオギリの木については,いろいろと分かりましたが,それで終わりではつまんないですね。」
「そうだね。木や草の名前を知るだけではあまりおもしろくないね。モンタ博士が,それだけでアオギリを紹介すると思うかい。」
「ということは,何かアオギリについて,わくわくドキドキするような,不思議なおどろきがあるのですね。」
「もちろんだよ。アオギリは花が咲いた後に,実をならせるけど,それがとてもおもしろいんだ。分かりやすいように,写真と絵を見るといいね。1つの実は,5つの舟の形のように割れるんだね。よく見ると,その舟の形のはじっこに,エンドウマメくらいの丸い種子を数個つけているんだね。」
「実のようすや,種子などのようすは分かりましたが,それが,なぜ,おどろきなのですか。」
「その種子のついた舟の形をしたものを空に高く投げてごらん。するとね,どうなるだろうね。」
「うわあー。くるくるだ。カエデの種子よりくるくるよく飛ぶぞ。こりゃおもしろい!」
「動画も用意したよ。見てごらん。」
アオギリの模型作り
右図のように
紙を
切り,
矢印部分も切り,(ア)と(イ)を
重ね
舟形にし,(
A)と(
B)に
重りをつけて
飛ばしてみましょう。くるくると
回りながら飛べば
大成功です。
いろいろな
材質の紙や重りでチャレンジしてみましょう。また,
大きさも
大小様々なものにしたら
楽しいと
思います。
さらに,紙
以外のA4のファイルなどを切り
抜いてやってみてもおもしろいのではないでしょうか。