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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (9)わあ、たのしい! 草花くさばなあそびの世界せかい
6.その
 (1)動画どうがたのしむ世界せかい
 (4)実験じっけん観察かんさつ調査ちょうさから
(585)フタバガキ(ラワンの種子しゅし
写真1
(はな)ちゃん,オー(くん)元気(げんき)かな。(うえ)写真(しゃしん)(なん)だかかるかな。」
モンタ博士

オーくん
「え! ? (なん)だろうなあー。」

花ちゃん
「そうね。(はじ)めて()るものですね。人工(じんこう)(つく)ったものではないみたいね。」

オーくん
(おお)きいものだね。だいたい20センチくらいあるよ。」

本物(ほんもの)()ってきたから,よく()てごらん。さわったりしてごらん。」
モンタ博士

花ちゃん
(した)についているのは,(なに)(たね)のようですね。」

オーくん
(うえ)(つばさ)のようなものは,とてもうすくて(かる)(かん)じですね。」

「これはね,フタバガキという植物(しょくぶつ)(たね)だよ。ラワン(ざい)といった(ほう)かりやすいかな。そのラワンの()の種だね。」
モンタ博士

オーくん
「え! カキ? カキって,(あき)(いろ)づいて()べるあまくておいしいカキ?」

花ちゃん
「カキといえば,(かい)がらにもあるけど,そのなかまでもないし・・・。」

「フタバガキというのはね,熱帯(ねったい)などの温暖(おんだん)場所(ばしょ)()える植物(しょくぶつ)なんだよ。それで,二人(ふたり)とも()たことがないんだよ。」
モンタ博士

オーくん
熱帯(ねったい)には,いろいろな植物(しょくぶつ)があるんですね。」

花ちゃん
「あ! (わたし)(おも)()したわ。アルソミトラ(ハネフクベ)とかよばれる(ねっ)(たい)()える,(そら)()ぶグライダーのような種子(しゅし)がありましたね。」

オーくん
「そうだったね。みんなで()(よう)()()()いて,おもりをつけて()ばしたことがあるね。スーイ,スーイと飛んだね。」

「そうだね。ハネフクベについては,『てくてく自然(しぜん)散歩(さんぽ)』のNo(ナンバー).248にくわしく()っているから,それを()るといいね。ところでさ。このフタバガキを見て,(なに)(おも)いつかないかな。何かに()ていないかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうですね。おもりのような(たね)があって,(はね)のようなものもついていますね。」

オーくん
「あ! そうだ。羽子板(はごいた)(あそ)羽根(はね)()ているぞ。ということは,このフタバガキは,ひょっとして,(そら)()ぶということですか。」

花ちゃん
()ぶというよりも,クルクルと(まわ)るかもしれませんね。」

「そうだよ。クルクルと(まわ)るんだ。とても(おお)きな種子(しゅし)なので,(たか)(ところ)からでないとうまく()ばないけどね。そこでね。ただ飛ばすだけではおもしろくないだろう。だからね,このフタバガキの(たね)をみんなで(つく)ろうかと(おも)うんだ。」
モンタ博士

オーくん
「それは,(たの)しそうですね。(はや)(つく)りたいです。」

花ちゃん
(わたし)も,すぐに(つく)りたいです。」

「どんなものがあるといいかな。写真(しゃしん)をよく()(かんが)えてみよう。」
モンタ博士

オーくん
「そうですね。羽根(はね)にするところは,画用紙(がようし)がいいかな。」

花ちゃん
「そうね。でも,(エー)4ファイルの(ふる)くてよごれて使(つか)っていないものを,ハサミで()るのもいいですね。」

オーくん
おもりはどうしようか。(かみ)をたくさん()くのもいいし,クリップなんかもいいかもね。」

写真2
花ちゃん
「そうね。1(えん)(だま)なんかもいいかもね。1円玉は(ひと)つで1グラムでしょ。どのくらいの(おも)さがいいかも(じっ)(けん)(てき)かるから,(たの)しいかもね。」

オーくん
「それからさ。いろいろな(おお)きさのフタバガキ(づく)りにチャレンジしてみるのもおもしろそうだね。どのくらいが一番(いちばん)いいかも調(しら)べられるしね。」

写真3
「ともかくいろいろとやってみることだね。自分(じぶん)(つく)って(あそ)ぶのが一番(いちばん)だね。(した)写真(しゃしん)は,きれいな()(がみ)で作ったものだけど,((エー))と((ビー))があるけど,どっちがよく()ぶと(おも)う。」
モンタ博士

写真4
花ちゃん
(おお)きさは(おな)じくらいですね。」

オーくん
「ちがいと()えば,2(まい)(かみ)が((エー))はぴったりだけど,((ビー))はずれていますね。」

「さあ,どっちがよくくるくる(まわ)るかな。写真(しゃしん)(おな)じようなものを(つく)って,実験(じっけん)してみればいいね。何回(なんかい)かやってみるといいね。そして,そのわけはどうしてなのかを(かんが)えるのは,もっと(たの)しいかもね。」
モンタ博士

オーくん
「さあ! (はな)ちゃん,いっしょに(つく)って実験(じっけん)だ。」

 
動画(どうが):フタバガキの種子(しゅし)模型(もけい)実験(じっけん)
→https://youtu.be/MgC5dOjB0_g
フタバガキについて
 フタバガキ()とは,熱帯(ねったい)自生(じせい)し(日本(にほん)にはない)常緑(じょうりょく)高木(こうぼく)で600(しゅ)もある。()はラワン(ざい)として()(よう)されるが,(せい)(ちょう)(おそ)乱伐(らんばつ)乱開発(らんかいはつ)絶滅(ぜつめつ)危惧(きぐ)されている。フタバガキという和名(わめい)はカキに()()(じつ)()()つきの羽根のようなガクが2(まい)ついていることによる。熱帯(ねったい)地方(ちほう)は,植物(しょくぶつ)多様性(たようせい)(たか)く,(うつく)しいランの(はな)や,(さき)(しょう)(かい)したハネフクベ(アルソミトラ)やフタバガキなど,(おも)(しろ)い植物が(はん)()している()(かい)である。いつかは(おとず)れてみたい地域(ちいき)である。大空(おおぞら)をグライダーのように滑空(かっくう)するハネフクベや,クルクルと(まわ)りながら()ちてくるフタバガキを()るのが,モンタ博士(はかせ)(ゆめ)である。
   てくてく自然散歩シリーズ
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