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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (5)自然観察しぜんかんさつ実験じっけんのてびき
 (6)天文現象てんもんげんしょう自然現象しぜんげんしょうこよみ
(558)かげがすずしいわけ・樹高調じゅこうしら
オーくん
今日(きょう)からいよいよ5(がつ)ですね! とっても()()ちいい()(せつ)だね。」

花ちゃん
(かぜ)(かお)()(せつ)というのですね。」

「さすが(はな)ちゃん! ステキな言葉(ことば)()っているね。どういう意味(いみ)か知っているかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「それは・・・かりません。でも,(なん)となくいい言葉(ことば)ですね。」

(かぜ)(かお)るとは,(くん)(ぷう)という(かん)()()()()したもので,(あお)()(わか)()がふきわたるさわやかな(しょ)()(いま)ごろの(かぜ)()()なんだ。ともかく,そよぐ風と,(わか)(わか)しい(みどり)のさわやかさを(かん)じる(こと)()だね。」
モンタ博士

オーくん
(なつ)()かう(まえ)の,(いち)(ばん)()()ちいい()(せつ)ですね。」

花ちゃん
「そういうことで,今日(きょう)は,みんなでお(そと)(さん)()ということですね。」

「そうだよ。でも,今日(きょう)(すこ)(あつ)いくらいだ。あ! あそこに(おお)きな()があるね。(みどり)()かげに(はい)って,少しすずしんでいこうか。」
モンタ博士

オーくん
賛成(さんせい)でーす。()かげはとても気持(きも)ちいいもんね。」

花ちゃん
「でも,モンタ博士(はかせ)! どうして(もり)(なか)というか,()かげに(はい)るとすずしく()()ちいいのですか。」

「さすが,(はな)ちゃん! いい質問(しつもん)だね。()かげ,つまり,()にはものすごい秘密(ひみつ)(ちから)があるんだよ。」
モンタ博士

オーくん
秘密(ひみつ)(ちから)? どういうことですか。」

「そう! 『秘密(ひみつ)(ちから)』とは(なん)だろうね。みんなで(いま)から(かんが)えてみよう!」
モンタ博士

花ちゃん
「まず,()太陽(たいよう)(ひかり),つまり日差(ひざ)しをさえぎって(かげ)(つく)ってくれるから,すずしくなるのかな。」

「そのとおり。直射(ちょくしゃ)日光(にっこう)というのは,(あつ)いね。(ほか)にはないかな。()をよーく()てごらん。(なに)()がつかないかな。」
モンタ博士

オーくん
「そうだな。()は,(みき)()()っこからできているけど,葉っぱが(なに)関係(かんけい)しているのかな。」

「いいぞ! いいぞ! もう(すこ)しだね。()っぱは光合成(こうごうせい)をするけど,その(ほか)に,どんなことをしているかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「うーんと! えーっと! ()っぱから(すい)(ぶん)(じょう)(はつ)させてまわりの空気(くうき)()やしているのかもしれないね。(みず)まきをするのと(おな)じことかもしれないわ。」

「なるほど,いいところに()がついたね。正解(せいかい)でなくてもいいから,これまでの自分(じぶん)経験(けいけん)とかいろいろと(おも)()してみることは(たい)(せつ)なことだね。」
モンタ博士

花ちゃん
「でも,まだ(なに)かありそうですね。」

「そうだね。それでは,ヒントを()そうか。空気(くうき)というものの性質(せいしつ)(かんが)えるといいかもしれないよ。あたたかな空気は(うえ)に,(つめ)たい空気は(した)にいくね。そうすると,上と下でどうなるかな。」
モンタ博士

写真1
オーくん
「あ! そうか! ()()やされた空気(くうき)(した)()がるだろう。日光(にっこう)であたためられた空気は(うえ)()がるんだ。そうすると,()のまわりで空気が()れかわる。つまり,循環(じゅんかん)するかもしれないぞ。それで,木の下ではすずしいそよ(かぜ)がふくんだ。」

「そのとおりだね。二人(ふたり)ともよく()がついたね。実際(じっさい)五感(ごかん)体験(たいけん)すれば,もっとよくかるね。ところで,この(おお)きなケヤキの()(たか)さがどのくらいなんだろうね。」
モンタ博士

花ちゃん
「10メートルはありますね。」

オーくん
「いやもっとあるよ。15メートルはあるね。」

「そうだね。()がどのくらいの(たか)さなのか。目測(もくそく)ではなくて,ある程度(ていど)正確(せいかく)な高さを(はか)(ほう)(ほう)があるけど,()っているかな。」
モンタ博士

花ちゃん
正確(せいかく)(たか)さですか。どうするのかな。」

オーくん
(きゅう)()われても,こまっちゃうな。(なに)かヒントをください。」

「そうだね。これは算数(さんすう)問題(もんだい)でもあるんだよ。二人(ふたり)とも算数は大好(だいす)きだろう。これまで(なら)ってきたことを応用(おうよう)すればいいのさ。むずかしく(かんが)えることないよ。さあ! みんなで考えよう。」
モンタ博士

 
ということで,(はな)ちゃんとオー(くん)は,これまでの(さん)(すう)(おも)()してみました。
花ちゃん
「それでは,(はな)ちゃんから発表(はっぴょう)します。まず,本物(ほんもの)のケヤキの()はとても(たか)いので,(のぼ)ることもできないし,そんなに(なが)いメジャーもないので,1(メートル)(じょ)(うぎ)使(つか)います。」

「1(メートル)定規(じょうぎ)をどのように使(つか)うのかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「1(メートル)定規(じょうぎ)をケヤキの()(よこ)()てます。そして,(とお)くから()て,1mの定規がいくつ(ぶん)かで,ケヤキの(たか)さを調(しら)べます。」

「そのとおりだね。もし1(メートル)定規(じょうぎ)がない場合(ばあい)には,それに(ちか)いものを()ててもいいし,1m50(センチメートル)(ひと)に立ってもらってもいいね。(はな)ちゃん! 合格(ごうかく)。」
モンタ博士

花ちゃん
「わーい! わーい! よかった。よかった。それで,オー(くん)は?」

オーくん
「ぼくはね,(さん)(かく)(じょ)(うぎ)(おも)()したんだ。三角定規って,(ふた)つの(へん)(なが)さが(おな)じでしょ。それを使(つか)ったんです。」

「なるほど,どう使(つか)うのかな。」
モンタ博士

オーくん
「まず,ケヤキの()(よこ)(おお)きな三角(さんかく)定規(じょうぎ)()くと(かんが)えて,(つぎ)に,三角定規の(へん)AB(エービー)と辺BC(ビーシー)(おな)(なが)さでしょ。つまり,BCの長さを(はか)れば,けっこう(せい)(かく)(すう)()ると(おも)うのですが・・・。」

「すばらしい! ブラボー! よく(かんが)えたね。二人(ふたり)ともすごいね。これからも自分(じぶん)でいろいろと勉強(べんきょう)してきたことをあれこれと(おも)()して,いろいろなことを考えたり,チャレンジしたりしよう。」
モンタ博士

写真2
 

()(たか)さは(エー)(ビー)(おな)じ。三角形(さんかくけい)ABとBC(ビーシー)は同じ。
つまり,BCの(なが)さを(はか)れば,木の高さも(もと)められるということです!

メジャーがないときはどうすればいいだろう?
 (うえ)問題(もんだい)場合(ばあい)(へん)BC(ビーシー)(はか)るのにメジャーが必要(ひつよう)であるが,それがないときには,歩測(ほそく)で測ることはできる。(あし)(ほか)に,両手(りょうて)()ばすと(なん)センチになるかとか,()(ゆび)(ひろ)げたときの(おお)きさは何センチなのかなど,事前(じぜん)()っておくことは,あれこれと便利(べんり)なことがたくさんあるのではないでしょうか。
   てくてく自然散歩シリーズ
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