2.植物の世界
(12)野菜・果物も植物だ! おどろきの世界
(525)ミカンのひみつ その1
「わーい! わーい! ミカンだ。ミカンだ。」
「学校でミカンが食べられるなんて,最高の学校だ。」
「あまーい。うまーい。すっぱーい。でも,おいしい!」
「とってもおいしいミカンだね。でもね,学校中のみんなが食べられるようにみんなで少しずつ食べよう。この次は3年生・4年生・5年生・6年生だね。」
「自分でかってに食べてはいけないのですね。」
「そうだよ。それから,ここは子どもだけでは来ないようにね。」
「モンタ博士! ミカンもおいしいけど,他にもいろいろと食べたいでーす。」
「そうか・・・みんな! ミカンといえば,他にどんな果物を思い出すかな。」
「ミカンといえば,やっぱり・・・リンゴですね。」
「そうだね。ちょっとむずかしいお話になるけど,ミカンは暖帯といって,常緑広葉樹が主体となっている地域に多くて,関東南部から西の本州・四国・九州にたくさん見られるものだね。それに対して,リンゴは温帯といって,落葉広葉樹が主体となっている地域に多くて,本州の中央高地から東北・北海道南部までにたくさん見られるものだね。」
「へえー。なんだかむずかしいお話みたいですけど・・・。」
「ごめん。ごめん。まあ,リンゴは寒い所,ミカンは暖かい所でとれるということさ。ミカンもリンゴもどっちもそんなに高くないし,スーパーなどでもよく売ってるしね。そうだ。今度みんなでリンゴの木を植えようか。」
「わーい! わーい! リンゴの木。」
「モンタ博士,リンゴもいいけど,カキやモモもあるといいですね。」
「ほほー。それはいい考えだ。あれこれ植えて『国立第七小学校フルーツランド』をつくることにしましょう。モンタ博士のお友達で,ある園芸屋さんがいるんだ。くわしく聞いておくね。」
「わーい! わーい! うれしいな。楽しみでーす。」
「ところでさ,とってもおいしいミカンだけど,おいしい! うまい! だけで終わりにしないで,ミカンを植物として,じっくりと観察してみないか。」
「理科のお勉強みたいで,楽しそうですね。」
「そうだね。ミカンは食物だけど,『食物』と『植物』は少し似ているね。」
「ところで,モンタ博士。どうやって観察するのですか。」
「ぼく知ってるよ。いつもモンタ博士がいっているように,五感を使うんだよ。」
「ほほー。よく覚えていてくれたね。」
「まず,目でよく見ること。それから,葉っぱをちぎって自分の鼻でにおいをかいだりすること。それから,手でさわってどんな感じがするかためすこと。」
「そのとおりだね。」
「モンタ博士! 葉っぱをちぎると,とてもいいにおいがしまーす。」
「モンタ博士! 葉っぱはつるつるだけど,実のまわりはつぶつぶがありまーす。」