1.身近な自然の観察
(6)天文現象・自然現象・暦
4.自然界のつりあい・環境保全・地質と地形の世界
(4)自然のめぐみ
(522)日焼けはどうしてできるか?
「国立第七小学校のよい子のみなさん。おひさしぶりです。いよいよ新学期大きなケガや事故がなく,みんなで元気に笑顔で2学期がスタートできて,モンタ博士はとってもうれしいよ。」
「そうですね。2学期は1番長い学期なんですね。それに遠足や校外学習,さらに展覧会などなど,楽しい行事がいっぱいだ。」
「そうね。これからは,少しずつすずしくなって気候もよくなり,読書の秋,勉強の秋,スポーツの秋ですね。」
「そのとおりだね。大いに遊び学び,『かしこく・やさしく・げんきよく』国立七小の子どもとしてがんばっていこう。期待しているよ。ところで,二人とも夏休みに,真っ黒に日焼けしてたくましくなったね。」
「それはすばらしい。これからもじょうぶな体をつくっていこう。」
「ところで,モンタ博士。お日様に当たると,どうして黒く日焼けするの。」
「それはいい質問だね。みんなで科学的に考えてみよう。」
「海に行ったりして,たくさん日光浴をすると,赤くなったりいたかったりするけど,日焼けって,やけどみたいなものなんですか。」
「そうだね。急にたくさんの日光をあびると危険だから気をつけよう。太陽の光の中には,目に見えない『紫外線』という光がふくまれているんだ。その光をたくさんあびると,皮ふが黒っぽくなるんだ。」
「どうして黒くなるのですか。もう少し分かりやすく教えてください。」
「ちょっとむずかしいお話になってしまうけど,『紫外線』をあびると,体を守るために皮ふにある『メラニン細胞』が『メラニン色素』を作るんだ。」
「『メラニン?』なんて聞いたことないよ。」
「『メラニン色素』がたくさん作られると,皮ふの色が黒っぽくなるんだよ。」
「太陽の光,つまり『紫外線』をたくさんあびると,体にいいのですね。」
「そうでもないんだよ。『紫外線』には,よいはたらきとして,骨をじょうぶにしたり,細菌をころしたりするんだ。でもね,その反対に,光をあびると,しみができたり,皮ふのガンになりやすくなったりするよ。目を悪くすることもあるので,気をつけてほしいね。」
「『紫外線』っていろいろなんですね。とてもよい勉強になりました。」
「人間の体って,不思議がいっぱいですね。これからも調べたいです。」
「そうだね。『国立てくてく』で,人間の体の不思議さを学んでほしいね。」