5.各学年の授業実践・地域活動
(6)6年生・移動教室
(513)6年生の移動教室 その2
「6年生のみなさん! 日光お帰りなさい。とっても楽しかったみたいで,本当によかったね。」
「もちろんです。みんなで『楽しく・仲良く・元気よく』行ってくることができました。」
「日光移動教室については『校長室便り』などにくわしくありますので,この『てくてく自然散歩』では,湯滝周辺をてくてくした様子をお知らせします。」
「ほほー,それは楽しみだ。どんなことをしたのか教えてね。」
「まず,ものすごい迫力満点の湯滝を見て,みんなで俳句をつくりました。最優秀賞として表彰された他にもまだまだたくさんの素晴らしい俳句があったので,優秀賞も紹介しますね。」
湯ノ湖から 流れる湯滝 湯川へと (K)
激しさが ありすぎ困る 私たち(I)
横広く どうどうたたく 水の音 (K)
ゴーゴーゴー 激しい滝ほど 美しい (W)
壮大な 岩を走って 滝の水 (K)
まじやばい 湯滝はほんと すばらしい(T)
雄大な 湯滝の音に 耳すませ (K)
いろいろな 滝を見たけど 一番だ (G)
日光の 湯滝ながめて 季節知る (S)
ドドドドド 水しぶきあげ 湯滝かな (T)
「なるほど,どれもこれもみんなステキな俳句ばっかりだ。感心だ。」
「それから,観察ポイントでいろいろなこと体験活動をしました。」
「滝の近くの広場は,落ち葉が積もっていて土になり,そこで思い切りジャンプしたんだ。」
「森の中でジャンプしたり,いろいろな発見したことを観察カードに
書いたんです。そのいくつかを紹介しますね。」
やわらかくて言葉にできないくらい,ふかふか,やわらか,ふわふわ,トランポリンみたい,少しやわらか,やわらかであたたかそう,じわじわ,ぷにょぷにょ,かわらない,ふさふさ,ぶにょぶにょ,もっこりんちょ,ぶにゃぶにゃ,土が固い,ふつう,ふさふさ,どしっとくるやわらか,しんどうがくる,少ししずむ,でこぼこ,もわっもわっ,じめじめしてそう,ちょっとふわふわ,かたかった,ふつうの土よりやわらかい,言葉で表せない,もふもふ,ずっしりくる,やわらかいモフモフ,まっと,ぼこぼこ,ぐじょぐじょしてる・・・など。
「なるほど,いろいろと感じることができてよかったね。」
「それから,モミやツガ(正しくはウラジロモミ・コメツガ)などの針葉樹と広葉樹とのちがいも分かりました。」
「みんなで森の中で,耳をすまして何か聞こえるか,1分間静かにしたのも楽しかったね。」
「目をつぶったら,いろいろ聞こえたね。」
「どんなものが
聞こえたかというと・・・。」
鳥の声,ホーホケキョ,うぐいす,雨の音,鳥の鳴き声,きれいなホーホケキョ,滝の音,ザー・ボツボツ・パラパラ,ホケキョ,ザーッツ,ちりちり, ザーザー,こころからいやされる音(鳥の声),動物の声,パラパラ,葉に雨があたる音,ピーピ,きれいな鳥の声,ほかの鳥の声,いやされる音,ぴろぴろ,鳥のさえずり,ほととぎす,ピヨピヨ,ちりんちりん,虫の鳴き声,川の音,自然の音がかさなって,ぴぴぴ・・・などなど。
「いろいろな音を聞くことができてよかったね。自然のかなでる音って,とても優しく心にひびくものなんだね。他にどんなことをしたのかな。」
「あちこちの木のちがいを見たり,コケにさわったりしたんです。」
「見ているだけでは分からないことでも,さわってみていろいろな発見がありました。どんな感じだったかというと。」
ふわふわ,なめらか,もふもふ,ふわふわカーペット,ふかふか,動物の皮みたい,カーペットみたい,なめらか,もこもこ,ふさふさ,やわらかくてふかふか,ふさふさ,しめっている・・・など。
「モミの葉っぱをちぎってにおいをかいだりしたのも楽しかったです。」
「人によっていろいろと感じ方がちがうのもおもしろいですね。」
「みんながどんな感想をもったかというと・・・。」
ゆずみたい,ミントみたい,食べたくなってしまうにおい,ミントに近い香り,虫よけのにおい,オレンジ,みかんのにおい,レモンみたい,スースーする,オレンジの枯れた感じ,オレンジの皮みたい,ファンタ,香水,独特なにおい,みどりのにおい,木のにおい,フルーティー,においしなかった,フルーツぽい,かんきつけいのにおい,おちゃ,鼻につんとくる,変なにおい,ハーブみたいなにおい,くだもの・・・など。
「みんなで見た滝に,自分で勝手に名前をつけちゃったのも楽しかったね。」
「おもしろくて,けっさくばかりでしたね。」
「どんな名前をつけたかというと・・・。」
泡の滝,小激の滝,花散滝,ザバザバの滝,低滝,美滝,ミニ湯滝,ミニミニ湯滝,二またの滝,
小滝,子滝,岩滝,けんしの滝,竜の小滝,ミニ滝,湯小滝,スモール滝,川見滝,the滝,
ちび滝,ザ滝,すべり台のたき,名無し滝,湯つる滝,おだき,かげきな滝,6りゅう滝,竜滝,
ソーセージ滝,もみじ滝・・・など。
「ほほー,いろいろとステキな名前がたくさんあるね。とってもよく観察していることが分かるよ。感心,感心だね。」
「ほかにもササの葉っぱで草笛をふいたりしました。」
「初めて音が出た時は,とってもうれしかったです。」
「ぼくは,たくさんふきすぎて頭がくらくらしちゃいました。」
「ぼくは何度もチャレンジしたけど,音が鳴らずにとてもくやしかったな。」
「またチャレンジすればいいさ。何度もやればそのうち音が出るよ。」
「それから,葉っぱを手の上に乗せて『ポン』という音を出して遊びました。」
「かるくグーにして,その上に葉っぱを置いてたたくんです。」
「大きな『ポン』という音が出た時は気持ちよかったな。」
「草花で遊ぶってとっても楽しいものですね。」
「森を歩きながら,いろいろなお話を聞いたり,観察をしたり,エゾハルゼミをつかまえたり,とっても楽しいハイキングでした。」
「森をただ歩くだけの学校が多いのに,僕たちはいろいろチャレンジでき,ラッキーでした。」
「いろいろな体験を通して,さまざまなことを知り,感じることができました。」
「それは本当によかったね。日光でなくても,これからの普段の生活の中で,いろいろと見たり感じたりすること,それから感性をみがくことはとても大切なことなんだ。そのために,自分の体を実験道具として,五感を使っていろいろと自然について学んでいこうね。」