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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
4.自然界しぜんかいのつりあい・環境保全かんきょうほぜん地質ちしつ地形ちけい世界せかい
 (5)地質ちしつ地形ちけい世界せかい
(507)国立市くにたちしタイムトラベル その1
オーくん
「ねえ! はなちゃん。サイクリングはたのしいね。」

花ちゃん
「そうね。かぜがちょっとつめたいけど,ちいいわね。」

「それはよかったね。でも,交通こうつうルールをしっかりまもって,あんぜんうんてんするんですよ。それにしても,くにたちめんたいらでよかったね。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうですね。くにたちえきまではまっすぐだし,たいらだし,うんてんしやすいわ。」

オーくん
「モンタ博士はかせのおうちのちかくはたいらではないの。」

「モンタ博士はかせのおうちのちかくはね,やまおかがあって,さかみちもいっぱいあるよ。」
モンタ博士

オーくん
「ふーん,そうなんですか。ところで,なぜ『坂道さかみち』ってあるの。」

花ちゃん
「そんなのきまってるわ。さかうえと坂のしたがあるでしょ。だから坂道さかみちなのよ。」

オーくん
「つまり,めんではたかところひくい所があるということだな。でも,どうして?」

花ちゃん
「でも,どうして? っていわれてもこまっちゃうわ。」

オーくん
「おいら,めんたかところひくい所をつくったやつがだれだかりたいんだ。」

花ちゃん
「うーん,むずかしい。モンタ博士はかせたすけてくださーい。」

二人ふたりともこまってしまったようだね。結論けつろんからいうとね,くにたちあいは『多摩川たまがわ』というかわがつくったのさ。」
モンタ博士

オーくん
「え! 多摩たまがわ? どういうことですか。」

「まずね,国立くにたちには,ひがしから西にしにかけて,多摩たまがわにそって武蔵野段丘むさしのだんきゅう立川たちかわ段丘,青柳あおやぎ段丘の3つの段丘があるんだ。」
モンタ博士

オーくん
「だんきゅう? 段丘だんきゅうなんですか。それ?」

おかだいのはしが,たいらなめんきゅうながけで,いくつかの階段かいだんのようになっている地形ちけいのことだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「あ! そうか,がわがあっちこっちにながれて,それでできただんきゅうなんですね。」

「そのとおり。だから,河岸かがん段丘だんきゅうというんだよ。ついでに,段丘と段丘とのさかいのがけのことを『ハケ』ともよんでいるんだ。」
モンタ博士

写真
「つまり,いま国立くにたちは,なが年月ねんげつをかけて多摩たまがわがつくったということなのさ。」
モンタ博士

オーくん
ながねんげつって,どのくらいですか。」

武蔵野むさしの段丘面だんきゅうめんの武蔵野ロームそうは,やくまんねんまえ堆積たいせきした火山かざんばいなので,6万年前は多摩たまがわ河床かしょうであり,立川たちかわ段丘面のローム層は,約3万年前の火山灰の堆積ですから,立川段丘面は3万年前には多摩川の河床であり,さらに,立川段丘面の形成けいせいされたあと,1万5000年ぐらい前にできたのが,青柳あおやぎ段丘であるといわれているんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「うわあー! ずいぶんと大昔おおむかしにできたんですね。」

花ちゃん
「そのもっともっとまえは,国立市くにたちしは,どうなっていたのですか。」

「150~200万年前まんねんまえは,国立市くにたちしは,まだうみなかだったのさ。その地面じめんがって,海岸かいがんせんいまおなじようになったのは10万年くらい前さ。」
モンタ博士

   てくてく自然散歩シリーズ
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