5.各学年の授業実践・地域活動
(4)4年生
(505)4年生の矢川探検(冬)
「うわあー,北風がつめたいなー。でも,今日は楽しみにしていた矢川探検だ。」
「まず,私たちを迎えてくれたのは,カルガモだったわ。」
「府中用水の水がとても少なくなっていたね。」
「そうだったね。これは,多摩川からの水の取り入れ口を閉めたからなんだ。」
「ふーん,なるほどね。ところで,初めに大谷さんからお話がありましたね。」
「春や夏とまわりのようすがちがっているけど,自分の体を使って直接いろいろな体験をして,新しい発見をしようというお話でした。」
「とても寒いので,水の中なんか入りたくなかったけど,入ってみたらとてもと
ても温かくて,ぼくはびっくりしちゃった。」
「そうだね。だれかが『あったけえ! お湯みたいだ』といっていたね。」
「そうね。そこで,今日の目的でもある水温調べをしたら,16度もあったわ。」
「気温が6度くらいだったから,それで温かく感じたんだよ。」
「わき水は16度だったけど,矢川とか府中用水は5度くらいだったね。」
「そうそう! めっちゃくちゃ冷たくて,『がまん大会』もおもしろかったわ。」
「こんなに水の温度にちがいがあるなんて,本当におどろいたわ。」
「それから,水温調べの次にいろいろな生き物さがしもやったね。これがまたまたちょう楽しかったね。」
「私は,あみの使い方も上手になって,エビやザリガニをつかまえたわ。」
「ぼくは,ドジョウをゲット!」
「ぼくなんか,10cmくらいの魚を取ったんだ。すごいだろう。」
「私は,ノビルを見つけたわ。それから,校長先生が水辺のセリを教えてくれたわ。さわやかなかおりで春の味がしたわ。」
「おいらは食べてみたけど,けっこういい味だったな。」
「みんなでカラスの巣を見つけたりもしたね。」
「それから,一年中緑の葉っぱをつけている木もあれば,ケヤキのように葉っぱを落としてしまう木もあるということも教えてもらったね。」
「最後にみんなでゲットしたものをスケッチしたね。」
「ぼくが魚の絵をかいていたら,先生にほめられたんだ。うれしかった!」
「私は,いろいろな植物の名前をたくさん書きました。」
「季節が冬だから,生き物は見られないと思ったけど,そうじゃなかったね。」
「本当にそのとおりですね。いつの季節でも自然を観察することはできるんだ。」
「みんなで帰る時には,カワセミも見ることできて,ラッキーだったわ。」
「本当にきれいな青い色でしたね。さすが水辺の宝石ですね。」
「ところで,矢川の自然については,今度の『七小わくわく発表会』だね。」
「ぼくたちもやりますから,ぜひ,ぼくたちの所にも来てください。」
「さあ! 今週は発表の練習をしっかりやろう! みなさん! たくさん見に来て。」
「私たちも練習します! 楽しみにしていてください。」
「ところで,あのさ,畑の所にシモバシラも見ることができたね。」
「2cmくらいあったわ。だれかシモバシラについて教えてくれないかな。」
「そうですね。シモについても教えてくれないかな。」
「それでは,そのうちいつかシモとシモバシラについてもお話ししてあげよう。」