3.動物の世界
(3)脊椎動物のなかま
(498)テンくん登場
「あれあれ? 上の写真は何ですか?」
「『毛もの三きょうだい』のタヌキでも,ハクビシンでも,アナグマでもないぞ。」
「そうね,アナグマでもなさそうですね。」
「はーい! 国立第七小学校のみなさん,新しいお友達でーす。」
「新しいお友達? 何という動物ですか,モンタ博士。」
「これはね,『テン』というのさ,イタチよりもちょっと大きいのさ。」
「ところで,モンタ博士! このテンはどうしたのですか。」
「1年生の保護者の小野さんからおかりしているんだよ。」
「なるほど,これで第七小学校の『毛もの4きょうだい』というわけですね。」
「この『テン』というのは,どういう特徴があるのですか。」
「そうだね,モンタ博士が教えるよりも,自分たちで発見してごらん。」
「よーし,まず,体はどのくらいの大きさかな。ものさしを使ってはかるぞ。」
「ほほー,オー君,感心だね。ものさしを使うということは,どのくらいの長さかがはっきりするね,科学的でいいね。」
「頭からおしりまでは,約50㎝くらいですね,しっぽは20㎝くらいあるわ。」
「そうだね,『イタチ』はおしりまで約35㎝,しっぽは12㎝ほどだから,これで,『テン』は『イタチ』よりもはっきりと大きいことが分かるね。」
「長さが分かったら,重さも知りたくなりましたね。」
「よいところに気がついたけど,重さははかれないね。ある本によると,『テン』は1500グラム,『イタチ』は500グラムくらいだそうだ。」
「それでは,オー君,自分の目でいろいろと発見しましょう。」
「そうだね。まず,頭は平たい感じだ。耳は丸いね,それに口はとがっているよ。さらに体は細長くて,手と足は短いね。」
「いろいろな特徴が分かってきたわね。オー君,五感を使って観察することも大切ですよね。さわった感じはどんなのかな。」
「うわー! ふわふわで気持ちいいよ。」
「そういえば,お母さんがいっていたけど,『テン』の毛皮って,とっても高いそうですよ。」
「ふーん,なるほどね。ところで,『テン』はどんなものを食べるんだろう?」
「図書室やインターネットで調べましょう。」
「それはすばらしいね,たくさん調べてごらん。あ! そうだ,えさを食べたらその後はウンチをするだろう。その写真を持っていたぞ,よし見せてあげる。」
「じぇじぇじぇ! 『テン』のうんちだ。」
「モンタ博士も変なものを持ってますね。」
「まあね! それでは,この『テン』の剥製は校長先生にお願いして,校長室の前に置かせてもらおう。ちょっとさわってもいいけど,やさしくさわってね。」