4.自然界のつりあい・環境保全・地質と地形の世界
(3)自然環境の保全
(474)ひよこ観察と池の観察
「あ! かわいい『ひよこ』だ。どこにいるの。」
「え! オー君知らないの。飼育栽培委員会の5,6年生たちが,えさをやり世話をしてきて,この前『ひよこ』が生まれたの。飼育小屋に行けば,いつでも見ることができるわよ。あのね,このニワトリは『チャボ』という種類よ。」
「そうなんだ。ぼく,知らなかったな。今度,飼育小屋に行ってみるね。ところで,どうして今まで生まれてこなかったのかな。」
「それはね,ニワトリが卵を産んだあと,親鳥たちが温める前に卵を取りのぞいていたからよ。」
「どうして取りのぞいていたの。」
「次から次へと温めていたら,小屋がニワトリだらけになってしまうでしょ。そこで,地域のニワトリについてくわしい人に相談して,大きくなったニワトリは,谷保天満宮で飼ってもらうことにお願いしたのよ。」
「なるほど。そうなんですね。それじゃ,みんなで『ひよこ』を観察しよう。」
「あれ! これは,学校の池ですね。何をしているのかな。」
「たぶん,魚たちにえさをあげているんだよ。」
「そうなんだ。前から魚がいることは知っていたけど,今度からしっかりと観察することにするわ。」
「魚だけじゃないよ。ドジョウもいるし,ザリガニだっているんだよ。小さなエビもいるし,ハヤやフナは100匹以上いるらしいよ。」
「へえー。そうなんですか。写真で見ると花も咲いているようですね。」
「そうだよ。ハスやスイレン,コウホネなどが植えてあるんだ。」
「魚や植物などがいっぱいになってよかったですね。」
「この池は,去年までは網がかかっていて,中がよく見えなくてあまり楽しいものではなかったんだ。そこで,子供たちがいろいろな生き物を自由に観察できるようにと,先生たちが網を取りのぞいて,いろいろと工夫してくれたんだ。」
「それはうれしいですね。これからも楽しい池になるといいですね。」
「先生たちのお話では,さらにセキショウやガマなど,いろいろな植物を植えこんだり,いろいろと計画しているそうだよ。」
「飼育小屋や池など,生き物いっぱいの学校になってうれしいね。」
「そうだね。これからは,みんなでいろいろな自然観察にチャレンジしよう。」