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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (3)被子植物ひししょくぶつ双子葉類そうしようるい)のなかま
(470)ハナトラノオ
オーくん
はなちゃん! 花ちゃん!」

花ちゃん
「どうしたの? そんなにあわてて?」

オーくん
はなちゃん,花ちゃん,ぼく,大発見だいはっけんしたんだ。すごいんだ。」

花ちゃん
「え! 大発見だいはっけん? すごーい。さすがオーくんね。ところで,なにを発見したの。」

オーくん
いていてね。」

花ちゃん
「さっきからついているわよ。いていないのは,オーくんよ。」

オーくん
「あ! そうか,あのね,あのね,大発見だいはっけんというのは,このはななんだ。」

写真
花ちゃん
「これは,ハナトラノオね。」

オーくん
「そういう名前なまえだったのか。」  

花ちゃん
「まちがいないとおもうけど・・・。そうですね。モンタ博士はかせ!」

「そのとおりだね。ハナトラノオだ。学校がっこう北門きたもんはいってすぐのところにたくさんいているね。これからどんどん咲くとおもうよ。それがどうしたのかな。」
モンタ博士

オーくん
「それがだい発見はっけんなんだ。ぼくがこのはなつけて,あ! きれいな花だなあとおもってね,くわしく観察かんさつしたらね,な,な,なんと! くきのところがまるくなくて,四角しかくだったんだ。」

花ちゃん
「え! 四角しかくって,かたちなの。正方形せいほうけいの形なの。」

オーくん
「そうだよ。はじめはがつかなかったけど,きれいなはなだから,ちょっとさわってみたんだ。そして,かたちがついたんだ。どうだ。すごい発見はっけんだい発見だと思うけど・・・。」

「すごい! 大発見だいはっけんだ! すばらしい! 最高さいこう! ブラボー! だね。」
モンタ博士

花ちゃん
本当ほんとうにすごいね。オーくん。さすがね。わたし,感心かんしんしちゃうわ。」

「オーくん大発見だいはっけん,おめでとう。すごいね。よかったね。このハナトラノオというのは,オー君が発見したように,くきかくばっているから,かくトラノオともよばれているんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「わたしにもさわらせて! あ! 本当ほんとうだ。四角しかくいね。」

「オーくんのすばらしいところは,あ! きれいなはなだと,るだけでわりにしないで,自分じぶんでさわってみたことだね。」
モンタ博士

花ちゃん
「モンタ博士はかせがいつもいっている,五感ごかん使つかって観察かんさつするということですね。」

「そのとおりだ。かん使つかってかんさつすることは,いろいろな見方みかたかんがかたができるというものさ。」
モンタ博士

花ちゃん
五感ごかん使つかって観察かんさつすることは,とても大切たいせつですね。」

「それから,モンタ博士はかせがうれしいのは,オーくんが,きれいなはながついてくれたことだね。さらに,くきて,おもしろいなーとか,不思議ふしぎだなとか,おどろくこころをもっていることがすばらしいことだね。」
モンタ博士

オーくん
「そうなんだ。ぼくは,植物しょくぶつくきはみんなまるいものだとおもっていたんだ。でも,このハナトラノオをさわったらまるくないので,びっくりしたんだ。」

「これからも,みんなでわくわくドキドキするようなこと,いっぱいつけようね。あ! それから,植物しょくぶつくきには,さんかくもあるんだよ。」
モンタ博士

オー君+花ちゃん
「え! 三角さんかく? 三角のくき?」

ハナトラノオのつぶやき
 わたしは,ハナトラノオ。漢字かんじくと『はなとら』。花のようが虎の尾っぽみたいだからこの名前なまえになったの。フィソステギアというがくめいでそのままあいもありまーす。もともとは,きたアメリカ原産げんさん(バージニア)でたいしょう時代じだいはいってきたといわれているのよ。花がひらまえのつぶつぶがとてもかわいらしいとか,ざんしょなかわたしが咲きだすと,なんとなくすずしげであるとか,花のいろがピンクで素敵すてきとか,いろいろと評判ひょうばんになってしまって,ちょっとずかしいくらいです。性質せいしつつよく,けいばしてひろがり,ほとんどほっぽらかしにしておいても大丈夫だいじょうぶよ。とてもそだてやすいの。どう,あなたのおうちでも庭先にわさきえてみたらいいわよ。よろしくね。
   てくてく自然散歩シリーズ
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