2.植物の世界
(3)被子植物(双子葉類)のなかま
(460)タンポポのなぞと模型づくり
「花ちゃん・オー君。この前のタンポポのお話を覚えているかな。」
「花の茎の長さについてのお話ですね。」
「上の写真を見てもらうと分かるかな。つまり,綿毛の長さは,まわりに垣根や高い草があると,それに負けないように茎を高くするということなんだよ。」
「なるほど。ところで,モンタ博士は一生懸命に何を作っているのですか。」
「よく聞いてくれたね。これはね,月曜朝会で校長先生が子供たちにお話しするタンポポの綿毛の模型でね,お手伝いしているんだよ。」
「え! タンポポの綿毛? どうやって作ったのですか。」
「トイレットペーパーをぐるぐる巻いて,おもりのようにしたんだ。まん中の棒は,なるべく軽くなるように,発泡スチロールを使ったんだ。それから,綿毛には,100本のスズランテープをまいて,ふわふわ広がるものと,広がらないものにしたのさ。」
「それで,どうするんですか。」
「そして,その二つをいっしょに落とすんだ。ふわふわの綿毛のようになっているもののほうがゆっくりと落ちれば,実験は成功というわけさ。」
「それで,その結果はどうなるのですか。」
「それは,月曜日の全校朝会のお楽しみというわけなんだ。」
「なーるほど。実験の方法はよく分かりました。つまり・・・どういうことかというと・・・いろいろな植物は風の力をかりて,あちこちに種を遠くに飛ばすということですね。」
「そのとおりだよ。分かってくれて,モンタ博士はうれしいよ。」
「なーるほど。よく分かりました。でも,モンタ博士,風の力で種を遠くまで飛ばすものは,他にはないのですか。」
「いいこというね。花ちゃん。その言葉を待っていたんだよ。風の力,つまりむずかしくいうと,空気の抵抗を利用する植物は,いろいろあるんだ。」
「どんなものがあるのですか。」
「いろいろあってね,それも,全校朝会で見せてくれるから,お楽しみに。」