1.身近な自然の観察
(3)季節と生物
(457)新緑の雑木林最高
「あれ? どこかな。ぼく,見たことあるみたいだけどな。」
「ひょっとして,国立市の南にある城山ですか。」
「ピンポーン。きのうね,1人で城山をてくてくしてきたのさ。とってもよかったよ。国立にはいいところがいっぱいあるね。国立大大大の大好きさ。」
「え! 一人で行っちゃってずるいよ。ぼくも行きたかったな。」
「私も行きたかったな。でも,私たちの国立市は,最高ですね。」
「最高の超最高だよ。自分の住んでいるところ,自分の学校をじまんできる子は,とってもいい子だ。これからも,みんなで国立のすばらしいところをたくさんたくさんさがして,もっともっと好きになろうね。そのために,国立のあちこちをいっぱいてくてくして,わくわくドキドキしようね。」
「モンタ博士! ヤマザクラも咲いていますね。」
「芽吹き始めた木は,まるで,緑色のともし火が点々と見えるようですね。」
「なーるほど。『緑色のともし火』か。なかなかいい言葉だね。とてもおもしろい表現だね。さすがだね。オー君。」
「なんだか,城山の雑木林がかがやいて,笑っている感じですね。」
「なーるほど。『笑っている』か。これまたすばらしい表現だね。」
「ぼくは,この季節が一番好きだな。」
「そうね。冬の間は静かでねむっているようで,木の幹ばかりが目立っていたけど,今は,『いろいろな緑色の世界』ね。」
「え! 今,何て言ったの。」
「いろいろな緑色があるなって,いったんですが・・・。」
「いろいろな緑色! すばらしい。これまたいい言葉だ。いい表現だ。」
「モンタ博士,何をそんなに興奮しているんですか。」
「いろいろな緑色があるんだよ。そのことに気づくことが大切だ。コナラは少し白っぽい緑色。ミズキやエゴノキはあざやかな緑色。さらに,シデのなかまはやや赤っぽい緑色だ。つまり・・・。」
「つまり・・・木たちも,それぞれの個性を主張しているということなんですね。」
「個性を主張している・・・。これまたいい言葉と表現だ。国立市には自然のステキなところがいっぱいあるから,あちこちでいろいろな緑色を発見しよう。」