1.身近な自然の観察
(4)生物と日本人のかかわり
(455)ひなまつりと桃の花
「♪あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花 ごにんばやしの 笛太鼓 今日はたのしい ひなまつり♪」
「あ! そうか。今日は3月3日のひなまつりだ。」
「そうよ。女の子の節句よ。おまつりよ。」
「わーい!わーい! 今日はひなまつりだ。ひなあられに,ひしもちだ。それから,ちらし寿司も食べたいな。」
「あらあら,こまったオー君ですね。ひなまつりというのはね,そもそも・・・。何だったかな・・・。」
「そうだ。モンタ博士に聞いてみよう。」
「今日はひなまつりだね。給食もひなまつりメニューでよかったね。あのね,ひなまつりというのはね,今から1000年くらい前からの行事で,そのころの貴族という人たちが,薬草などで汚れを祓ったというのが始まりのようだよ。」
「お雛様とかどういう関係があるの。」
「それが,そのうち『流し雛』といってね,汚れや災いを雛に移して川に流して汚れを祓う形にと変わったのさ。江戸時代に5つのお節句が決められ,3月3日が『桃の節句』と定められると,みんながひなまつりとして,女の子の幸せを祈る行事となったそうなんだ。」
(旧暦で3月3日ごろ咲く。今では4月上旬から中旬)
「モモの花をかざるのはどうしてですか。」
「モモの花は,春らしく明るいピンク色で,小さい女の子のイメージで,ひなまつりにはぴったりだね。」
「それだけなんですか。」
「それに,モモの花には,美しいだけでなく,厄払いや魔除け,長寿をもたらす力があるといわれているんだよ。モモの花の不思議な力によって人々が救われたという多くの伝説からも,そのパワーの強さが分かるね。」
「へえー。そうなんですか。」
「『どんぶらこっこ,どんぶらこっこ』という,桃太郎のお話も,モモのパワーをしめしているんだろうね。」
「ひしもちはどうして食べるのですか。」
「ひなあられは? 白酒は? どうしてなのですか。」
「そうだね。この後は自分でいろいろと調べてごらん。ともかく,ひなまつりは,生まれてきた子が,健やかで優しい女性に育つようにという,親の思いがこめられているんだ。大きくなって幸せになってほしいということなのさ。」
「よーし! いろいろと調べてみよう。図書室へレッツゴー!」