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(454)タラヨウの葉っぱ実験
「あれあれ? また何か4年生がやっていますね。」
「この前のシロダモの葉っぱ実験の続きですね。」
「そうだね。その前に,ここでちょいと復習だけど,木の種類について,お勉強したことを思い出してほしいのさ。」
「木には,いつも葉っぱをつけている常緑樹と,秋に葉っぱを落とす落葉樹があるということですね。」
「そうだね。シロダモも一年中葉っぱを木につけているので常緑樹だね。」
「でも,不思議だな。その葉っぱはずうっとつけているのかな。」
「いい質問だね。常緑樹がいつ葉っぱを落とすかというと,特に決まっていないけど,春に葉を落とす木が多いかな。それから,常緑樹の1枚の葉っぱは,2年~5年も寿命の長いものがたくさんあるんだよ。」
「なるほど,そういうことですか。ところで,手に持っている葉は何ですか。」
「これはね,『タラヨウ』という木の葉っぱだよ。シロダモと同じように,不思議な手品みたいな理科実験ができるんだ。おもしろいよ。」
「どうやるのですか。教えてください。」
「そんなの簡単だよ。葉の裏を釘できずつけてごらん。黒く浮き出てくるよ。」
「よし! 花ちゃん。やってみよう。さあ! 葉っぱと釘は用意したぞ。」
「あ! おもしろい! 文字が黒くなりますね。」
「文字だけじゃつまんないから,絵もかくぞ。」
「どんどんやってごらん。楽しんでごらん。昔は,こうやって厚い葉っぱをけずって文字を書いたんだろうね。『葉書』というのはこれが語源だね。」
「なるほど,そういうことですか。でも,今は葉書には使えませんね。」
「ところがどっこい。このタラヨウの葉に住所と名前を書いて,郵便切手をはると,ちゃんと届くんだよ。モンタ博士はもらったことがあるんだ。」
「へえー,おもしろそうですね。ぼくもやってみようかな。」
「どんどんやってごらん。ためしてごらん。花ちゃんとオー君で,タラヨウの葉書を出しっこしたら楽しいかもね。」
「そうですね。花ちゃん! やろう。」
「やりましょう。でも,切手はいくらはればいいのかな。どこにはればいいの。」
「そうだね。それは郵便局の人に聞いてからやってごらん。」
「そうですね。そうします。」
「ところで,このタラヨウの葉はね,もう1つおもしろい不思議な手品みたいな理科実験ができるんだよ。」
「本当ですか。どうやるのですか。わくわくドキドキです。」
「これは,ろうそくやお線香を使うから,大人といっしょにやらないといけないんだ。シロダモの葉の裏をろうそくにかざしてごらん。少しすると色が変化する。それから,お線香の火を近づけると丸い黒い輪ができるよ。」