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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (1)昆虫こんちゅう植物しょくぶつ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (3)被子植物ひししょくぶつ双子葉類そうしようるい)のなかま
(449)タツナミソウ
花ちゃん
「このごろ,あついね。」

オーくん
「そうだよな。きのうやおとといなど,27か28度もあったんだってさ。」

花ちゃん
「これじゃ,もうなつみたいね。」

オーくん
「そうだよな。なにかすずしくなるようなものはないかな。」

「なるほど,そういうときは,みんなでてくてくしてさがしてみよう。」
モンタ博士

花ちゃん
なにをさがすのですか。」

オーくん
なにがあるんですか。」

「まあまあ,みんなでてくてくしながらってみようよ。」
モンタ博士

   というわけで,3にんでてくてくしていると・・・。
オーくん
「あれ? あんなところに,あおむらさきのはながあるぞ。」

花ちゃん
みどり一色いっしょくなかに,このあおむらさきいろはなは,目立めだつわね。あ! そうか。モンタ博士はかせがどうして,てくてくするといいよといったかったわ。」

オーくん
「え! それって,どういうことなの。」

花ちゃん
「ほら,よくて,みどりいっしょくなかに,あおむらさきいろはなが,すずしげにいているでしょ。それで,あつさをふきとばしてという意味いみなのよ。」

オーくん
「ふーん,そうか。まあ,そういえばそうだけど・・・。ぼくは,てくてくすれば,アイスクリームでもべられるのかとおもったよ。」

花ちゃん
なにをいってるのよ。このタツナミソウのきれいなおはななさいよ。」

オーくん
「え! ナミタツソウ?」

花ちゃん
「ちがうわよ。タツナミソウよ。なみっているようでしょ。だから,『なみそう』というのよ。」

オーくん
「なーるほど。それで,タツナミソウか。よくかったよ。それにしてもおもしろいかたちのおはなだね。」

「おっと,オーくんいまなんていったの。」
モンタ博士

オーくん
「おもしろいかたちのおはなだといっただけだよ。あのさ,クローバーのちいさなしろい花とはちがう形だし,タンポポの花ともちがう。もちろん,サクラの花ともちがう形だもんね。」

いま,オーくんは,大切たいせつなことをいったんだけど,自分じぶんではがついていないかもしれないけどね。」
モンタ博士

花ちゃん
「それって,どういうことですか。」

「つまりだ。もの世界せかいというのは,いろいろあるということが大切たいせつなことなんだよ。はないろかたち,それから,むしの形やおおきさなどもさまざまなものがあるだろう。これが,生き物の世界なんだよ。このことにがつくことが大切なんだよ。」
モンタ博士

タツナミソウのつぶやき

わたしはタツナミソウ。
はるわりから初夏しょかにかけ,たる方向ほうこうかって,はなをつけます。

和名わめい由来ゆらいは「立浪たつなみそう」であり,花のかたようが「あわなみ」をれんそうさせるからであるというの。

でも,みんなかっにあだなをつけて!
たとえば,おいでおいでそうとか。

   てくてく自然散歩シリーズ
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