1.身近な自然の観察
(6)天文現象・自然現象・暦
(446)空はなぜ青い 2
「モンタ博士! 空がなぜ青いのか。太陽の光とどう関係があるのですか。」
「太陽の光って,よく見えないし,よく分からないんですが。」
「太陽の光とは七つの色からできているんだよ。七色で何か思い出さない?」
「七色って,『虹』のことですか。」
「ピンポーン。そのとおり。みんなは『虹』を見たことがあると思うけど,あるものでその七色が見えるんだ。何だか分かるかな。」
「なんだろう。分かんないな。」
「みんなもよく見ているはずだよ。自分で持っている人もいるね。それはね,丸くてうすくて,直径が12センチくらいで,まん中に穴もあるよ。」
「ふーむ。分かんないわ。ギブアップです。」
「あ! 分かった。それは『CD』だ。」
「そうか,そういえば七色に光りますね。わたし,不思議に思ってました。」
「あのCDの七色は,太陽の光を反射している色なんだよ。」
「つまり,虹の七つの色と同じなんですね。」
「そうだよ。空がなぜ青いのかというのは,太陽の七つの光と関係があるんだ。そして,これからはもう少していねいにお話しするね。ここでまた質問だけど,みんなの住んでいる地球のまわりには何がありますか。これはちょっとむずかしいかな。これがないと息ができないんだ。」
「地球のまわりにある? 息ができない? なんだろう。」
「あ! 分かった。空気だ。」
「ピンポーン。今日のオー君はさえているね。太陽の光が空気の間を通る時,空気の中の小さな小さなつぶつぶに当たると,青い色があちこちに飛び散るということなんだよ。それで,空が青くなるということなんだよ。」
「ふーん。分かったような分かんないような。」
「まあ,このへんのお話になると小学生にはちょいとむずかしいね。もう少し大きくなってからしっかりとお勉強するといいよ。つまり,空気があるということが大切なんだね。ところで,下の絵はなんだろうね。」
「宇宙飛行士みたいですね。」
「すごいかっこうしているだろう。月で歩く時はこういうかっこうをするけど,どうしてか分かるかな。」
「月には空気がないからですか。」
「ピンポーン。そのとおり。花ちゃんもさえてきたね。だからね,月で,もしみんなが空を見上げると,どんなふうになるかというと・・・みんなも見たことがあると思うけど,下のような月面の写真になるわけさ。」
「夜のようにまっくらですね。」
「空気がないから,空が青くならないのですね。」
「へえー! そうなんだ。おもしろいな。なるほどな。モンタ博士! 空が青く見えるのは分かりましたが,夕日はどうして赤いのですか。雲はどうして白いのですか。」
「それはまたあしたをお
楽しみに。」
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