東書キッズ

４．自然界（しぜんかい）のつりあい・環境保全（かんきょうほぜん）・地質（ちしつ）と地形（ちけい）の世界（せかい）
　（3）自然環境（しぜんかんきょう）の保全（ほぜん）

（431）サクラソウの苗（なえ）を植（う）えよう！

「不思議（ふしぎ）だな。不思議だな。まったくもって不思議なのだ。」

「モンタ博士（はかせ）！どうしたのですか。」

「さっきから，不思議（ふしぎ）だなの連発（れんぱつ）ですね。」

「本当（ほんとう）に不思議（ふしぎ）なのだ。よーく観察（かんさつ）したり，じっくりと見（み）ていても分（わ）からない。考（かんが）えても考えてもまったく分（わ）からない。」

「何（なに）がどうしたのですか。」

「何（なに）がそんなに不思議（ふしぎ）なのですか。わたしたちにも教（おし）えてください。」

「ほら！よーく見（み）てごらんよ。この前（まえ），レンゲソウやナノハナの種（たね）をみんなにあげたでしょ。その種を今（いま）よーく見て，考（かんが）えているのさ。モンタ博士（はかせ）が不思議（ふしぎ）に思（おも）うのはね，こんな小（ちい）さな種のどこに，あんなにきれいな花（はな）を咲（さ）かせるもとがあるのかなと考えているのさ。」

「そういえばそうですね。不思議（ふしぎ）ですね。」

「そういえば，小（ちい）さな種（たね）からたくさんの花（はな）を咲（さ）かせるのも不思議（ふしぎ）ですね。」

「下（した）に種（たね）の写真（しゃしん）と花（はな）の写真を並（なら）べてみたから，みんなで考（かんが）えよう！」

「そういえば，種（たね）ってどれもみんな小（ちい）さいですね。」

「それから，種（たね）ってどれも黒（くろ）っぽいものが多（おお）いですね。」

「そうだろう。考（かんが）えれば考えるほど分（わ）からないこと，不思議（ふしぎ）なことばかりだ。いろいろと自分（じぶん）なりに考えてみるといいよ。それから，ただ一（ひと）ついえることは，こんな小（ちい）さな種（たね）の中（なか）に，たくさんの花（はな）を咲（さ）かせる大（おお）きな大きな生命（いのち）のもとがかくされているということだね。」

「本当（ほんとう）にそうですね。これからもいろいろと考（かんが）えていきたいと思（おも）います。ところで，下（した）の写真（しゃしん）は何（なに）をしているところですか。」

「あ！これはサクラソウの苗（なえ）を植（う）えているところですね。」

「そのとおりだね。このサクラソウの種（たね）はもっともっと小（ちい）さいんだ。９月（がつ）の初（はじ）めに種をまいて，これまで大（おお）きな苗（なえ）にするのに２か月（げつ）もかかったのさ。でも，種の生命力（せいめいりょく）はすごいね，こんなにりっぱな苗になるんだから。」

「今年（ことし）も国立（くにたち）第七（だいなな）小学校（しょうがっこう）では，全校（ぜんこう）児童（じどう）がサクラソウを育（そだ）てるんですね。」

「そうだよ。今（いま）から水（みず）やりをすれば，２月（がつ）から３月ごろ，卒業式（そつぎょうしき）のころには学校中（がっこうじゅう）がきれいなピンクのサクラソウの花（はな）でいっぱいになるよ。」

「花（はな）いっぱいの学校（がっこう）っていいですね。」

「みんなで楽（たの）しみにしていましょう。」

「そこで，モンタ博士（はかせ）は，またかえ歌（うた）を作（つく）ったんだ。こんなのどうかな。
　♪ありがとう　ありがとう　ありがとう　花（はな）の種（たね）をありがとう♪
　　の歌（うた）をかえ歌にして，
　♪うえましょう　うえましょう　うえましょう　サクラソウの苗（なえ）をうえましょう♪
　　とか，どうかな？」