4.自然界のつりあい・環境保全・地質と地形の世界
(3)自然環境の保全
(430)花のタネをあげましょう♪
「国立七小のみんなでコスモスの種取りをしました。」
「とってもたくさんの種が取れたんです。」
「それはよかったね。春になったらみんなでまたコスモスの種をまこうね。」
「ずうっと前にまいた,ナノハナやレンゲソウは,どうなっているのかな。」
「この前見たら,たくさんの小さな芽を出していたよ。」
「春になったら,きれいなお花を咲かせてくれるんですね。」
「モンタ博士はね,この国立七小を花いっぱいの学校にしたいんだよ。そこで谷保の農家の人に,レンゲソウの種をほしいとお願いしたらね・・・。なんと1キログラムも種をもらってしまったんだ。」
「1キログラム? って,かなりたくさんあるんじゃないですか。」
「そうなんだ。めちゃくちゃ多いんだ。そこで,4年生の子といっしょに,給食を食べながら上皿てんびんを使って,何個あるか調べたのさ。」
「それで,それで・・・。」
「まず,1グラムでは,レンゲソウの種が何個あるかを調べたのさ。」
「それで,それで・・・。」
「1グラムで319個もあったのさ。概数でいうと320個だね。」
「それで,それで・・・。」
「1キログラムはつまり1000グラムだろう。だから,320を1000倍して計算したんだ。」
「つまり,320×1000=320000個! うわあー!すごい数だ。」
「多少の誤差はあるとしても,約300000個もあったわけだね。」
「そんなにたくさんの種をどうするのですか。モンタ博士!」
「学校のあちこちにもまいたけど,まだまだたくさん残っているんだ。それで,国立七小のよい子のみんなにあげようと思うんだ。」
「ほしい子はだれでももらえるのですか。」
「もちろんだよ。校長室に取りにおいで。待ってるよ。それから,ナノハナ(アブラナ)の種もたくさんあるから,それもほしい人にはあげるよ。」
「それで,いつその花の種をまけばいいのですか。」
「いますぐにまくといいよ。春4月ごろにはレンゲソウやナノハナでいっぱいにしよう。お庭にまいてもいいし,鉢にまいてもいいよ。」
「国立七小もおうちも花でいっぱいにしよう。」
「ここでね,モンタ博士は『かえ歌』を作ったのさ。」
「『かえ歌』? って・・・どんな?」
「学芸会で2年生が,会場いっぱいにひびかせていたあのすてきな歌さ。」
「『海賊たちと宝島』の歌ですか。」
「そのとおりさ・・・。
『ありがとう ありがとう ありがとう 花のたねをありがとう』
の歌をかえ歌にして,
♪あげましょう あげましょう あげましょう 花のたねをあげましょう♪
とかえたり,さらに,
♪うえましょう うえましょう うえましょう 花のたねをうえましょう♪
とか,どうかな?」
「花いっぱいの学校,国立第七小学校ですね。」
「生き物いっぱいの学校,国立第七小学校ですね。」
「そうだね。花いっぱい,生き物いっぱいの学校にすることが,モンタ博士の夢なんだ。花いっぱいだと,やさしい気持ちになれるね。生き物いっぱいだと,思いやりの気持ちが生まれるね。そんな学校をみんなで力を合わせてつくっていきましょう。」