1.身近な自然の観察
(7)気象現象
(411)梅雨はどうしてなるの?
「はーい! みなさん,こんにちは! 私は,お天気キャスター,または,気象予報士ともよばれています。」
「初めて登場する人ですね。」
「モンタ博士や校長先生にも似てますね。お名前は何というのですか?」
「はい! 私は,晴れが好きなので,『ハレルヤモンタ』といいます。お天気のことは何でも知ってて,私の予報は百発百中なのです。」
「そうだ! ハレルヤモンタさんに質問ですが,なぜ,梅雨はあるのですか。」
「いい質問ですね。そのわけは,つまり原因はね,気団といっていろいろな性質をもった空気のかたまりのためにおこるのですよ。」
「気団? あまり聞かないなあ・・・。」
「日本の近くには4つの気団があってね,海の上でできるものと,陸の上でできるものがあって,性質がちがうんだ。」
「へえー。いろいろあるんですね。」
「日本の梅雨の原因は,小笠原気団とオホーツク海気団なんだ。6月ころになると,小笠原気団が日本に近づいてくるんだ。」
「近づいてもべつにいいんじゃないですか。」
「ところが,このころオホーツク海気団も強まって,北東から日本をおおおうとするんだ。」
「ということは,日本に2つの気団がせまってくるということですね。」
「そのとおり,そこで,2つの気団のおし合いが始まるんだ。つまり・・・。おまえなんかあっち行け! きみこそあっち行け! といい合うのさ。」
「つまり,ぶつかりあって,ケンカみたいなことをするんですね。」
「ピンポーン,そのとおり。2つがぶつかって天気がくずれるのさ。2つの気団とも海の上でできた気団だから,水蒸気といって,水分をたくさんふくんでいるんで,それで,長雨になり,日本全国どこでも雨となるのさ。」
「なるほど,よく分かりました。」
「なたね梅雨というのもあるけど,これは,大陸からくる冷たい空気のかたまりが日本の北からきて,南からのあたたかい空気とおし合いになり,天気が悪くなるのさ。」